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2025/03/12
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安曇野市議会議員の増田さんと、今後の自己の生き方・教育の在り方について交流しました

学校教育学科
准教授 上月 康弘

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3月11日(火)、上月ゼミのアウトキャンパスで安曇野市議会議員の増田さんと交流しました。近年、子どもたちを取り巻く教育環境、私たちが生きる環境は急速に変化しています。本来、時代の最先端を担うはずの公的教育は、むしろ出遅れているという状況が続いてます。混迷を深める時代に、私たちはどのように生き、そしてどのような教育を展開していくべきなのか、そのような問いを立て、現実的な場で精力的に活動されている増田望三郎さんと交流をしました。

増田さんは、安曇野市に移住をされ、地球宿というゲストハウスの運営を通じて、全国、世界の人々に安曇野市の魅力を発信し続けている方です。増田さんの話の中で私自身が心に残ったことを以下に記しておきます。

  • 人を人をつなぐ「場」づくりがしたいという思いで、安曇野地球宿を運営している。
  • 自分の思いをさらに地域全体に広げたいという思いで、市議会議員になった。
  • 面白そうだと思うことは何でもやりたい。
  • 人が「やりたいこと」を応援し合えるコミュニティを創りたい。
  • 自分への問いかけが大切。なぜ、学ぶのか。なぜ、働くのか。に対する答えを持っておきたい。

学生からもたくさん質問があがり、有意義な交流の時間となりました。

その後は、安曇野市議会を傍聴するという貴重な経験をしました。

穂高駅の近くに、ルートインホテルの建設が予定されているようです。わさび農園の方が、建設による地下水への影響を懸念し、その工事にかかわる情報公開を求めている様子を傍聴しました。

安曇野市は湧き水が豊かなイメージですが、年々地下水の量が減っており、加えて温暖化によるわさびの不良が続いているそうです。ここにホテルが建設されれば、わさび農園への影響が懸念されるとのことでした。

私たちは、安曇野の地下水の量が減っていることすら知りませんでした。様々な思いや願いを抱えている人たちが構成する社会があるということを、教員として知ることは極めて重要であると改めて感じました。

以下は、学生の感想です。

  • 市議会議員でこういう風に精力的に活動している方がいると知り、とても勉強になった。
  • とにかく行動に移すことが大切、という増田さんの言葉が心に響いた。
  • 空き家を有効活用して、地域活性化につなげるという取り組みはとてもよいと思った。自分の県でも増田さんのような取り組みがおきればいいのにと思った。自分もいろいろなことを経験してみたいと思った。
  • 今日の活動を通して、とても視野が広がった。普段経験できないことを経験することができ、とても楽しかった。

教員の力量には学習指導だけではなく、幅広い知識と豊かな人間性が求められます。今回の経験が学生にとってよい経験になったようで、企画した私としてもうれしい気持ちです。今後の彼らに期待したいと思います。

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