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1847年の善光寺地震の絵図に関する研究成果が市民タイムスに掲載されました

1947年の善光寺地震は、現在の長野市を震源とするマグニチュード7クラスの内陸直下型の地震です。全国から多くの人が集まる善光寺の御開帳の期間中に起きたため、建物の倒壊や火災による死者は約1万人に達したとみられています。

松本大学地域防災科学研究所の入江さやか教授は、松本藩関係者の私信とみられる善光寺地震の被害の絵図を県内の古書店から入手し、内容を詳しく分析しました。

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善光寺地震の被害の絵図

絵図のうち1枚は、地震発生から10日後の日付があり、松本から長野に流れる犀川沿いで発生した大規模な土砂災害で犀川がせき止められている様子や、集落が数没している様子、せき止められた水を抜くための応急的な水路工事の計画を示す赤線などが描かれています。

入江教授は「糸魚川・静岡構造線断層帯などで直下型地震が発生した場合には、現在でも同じような被害が発生するおそれがあります。この絵図を地震防災の学びに活かしていきたいと思います」と話し、この絵図を今年の「梓乃森祭」などで一般に公開したいとしています。

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