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2022年度 学位授与式を挙行しました

663名の修了生・卒業生が新たな一歩を踏み出す

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本日317日(金)、2022年度松本大学・松本大学松商短期大学部・松本大学大学院の学位授与式を挙行いたしました。今年度は総合経営学部203名、人間健康学部163名、教育学部88名、松商短期大学部207名、大学院健康科学研究科2名の合計663名が修了・卒業し、新たな一歩を踏み出しました。

感染防止対策を講じたうえで、卒業生・修了生が一堂に会し、執り行うことができました。仲間や教員と和やかに門出を祝う卒業生の表情は晴れ晴れしく、会場は笑顔であふれていました。

ここに学位授与式次第と、卒業生・修了生に贈られた学長告辞を掲載いたします。

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学長告辞

告 辞

厳しい冬の寒さに耐え、萌え出ずる新芽の色も鮮やかに、日を追うごとに日差しが暖かく感じられ、春の足音がすぐそこまで近づいて参りました。

本日ここに、皆さんの晴れの舞台である2022年度学位授与式を、こうして挙行できますことを大変嬉しく思います。

松本大学並びに松本大学松商短期大学部卒業生の皆さん、松本大学大学院修了生の皆さん、このたびは誠におめでとうございます。 また今日まで、温かな励ましと陰からの支えを続けてこられ、我が子の成長した姿を目に焼きつけたいと大学に足を運んでくださった、あるいはご自宅にてご覧いただいている保護者の皆様にも、心からお慶びを申しあげます。

ご存じのように、長期に渡り私たちの日常生活をおびやかした新型コロナウイルス感染症は、2019年、学部生の皆さんが入学した年の終わり頃から急速に広がり、長野県でも反復して感染拡大の波が押し寄せました。まさに大学生活のまる3年間、また短大生に至っては2年間の学生生活がそのまま、いわゆる「コロナ禍」となりました。学修体制は通常の対面による講義がオンライン形式と併用になり、演習や実習も制限が多く、慣れない経験を重ねながら苦渋の日々に追われたことと推察しております。

このようにコロナ禍に見舞われた日々の生活は、何かと不便なことが多かったわけですが、その半面、様々な教訓を私たちにもたらしたことも事実であります。それまでごく当たり前だと思っていたことや、毎日通学し、教室で講義を受けること、またクラブ活動に熱中すること、友人と向かい合って食事をすることなど、それらが 実は学生生活においてかけがえのない事象であることに気づきました。更には、社会全体がデジタル化に向けて加速し、新たな暮らしに的確に対応すべく、多岐にわたる変化が起きていることも体感しました。

また学修生活の面においても、多様な制約があったことにより、そのような状況下でいかにして効果的に知識を修得するか、併せていかにして地域の方々と関わるべきか、恐らく可能な限りの試行錯誤を重ねる中で、ひたすら学修活動に勤しみ、いつの間にか、諸課題を解決する能力を身につけ、自らの問題意識や尽きることのない興味に基づいて、学ぶ力を磨いたのではないかと推量しています。

そして、皆さん各人の忍耐強い弛まぬ努力により、苦境を立派に克服し、卒業のゴールに到達されましたことに、心からの拍手を送るものであります。

さて、現今の世界の動向に目を向けますと、長期化、泥沼化の様相を呈するロシアのウクライナ侵攻や、北朝鮮、中国の軍拡情勢をはじめ、平和な社会を脅かす出来事が続き、我が国においても、円安等による経済状況の低迷と先行きの不安、防衛力増強への動き、原子力政策の転換、また少子高齢化による人口減少が急速進展を見せており、将来が不透明な現実に直面しています。しかし、そのような昏迷極まりない状況下であっても、あふれんばかりの情報に惑わされることなく、物事を冷静に分析し、正しく判断することが不可欠であると思います。これからのわが国の新しい時代を担っていくのは、まさに今ここにいる皆さんたちです。どうか自らの力を信じ、どのような困難な状況にあっても、勇気と行動力を持して歩みを進めていただきたいと切に望むところであります。

自然豊かにして、生活環境も良好な松本の地において、確かに4年間あるいは2年間にわたる春風秋雨の歳月を、学生として楽しみ、時には苦悩しながらキャンパスライフを送ったことは紛れもない事実であります。これこそがかけがえのない青春時代の〝学びの旅〟であり、改めて自分自身が収穫し得た知的財産は何であったのかを反すうしながら、深く考えてほしいと強く願っています。

皆さん方の多くは、4月からいよいよ社会人として、また職業人として、これまで温かく見守られた教育環境から巣立ち、一転して厳しい社会の荒波の中に突入していくことになります。 逆境の中で耐え抜いた大学生活を糧にして、これから遭遇するであろう幾多の困難や重圧を乗り超える強靭な志と不断の努力に加え、本学での多岐にわたる学びを最大限に活かし、常にプラス思考の下、大いなる飛躍に向け力強く前進されることを願って止みません。

結びになりますが、人生や人の生き方に教科書はありません。次代を担う若者としての勇気ある行動に加え、新たな創造に向けての努力を重ね、健康には十分留意しつつ、人間社会のエリートとして、地球規模の視野に立ち、人類の平和に役立つ生き方や多彩な社会活動にも関心を深めてくださることを心から願い、告辞と致します。

重ねて本日は、誠におめでとうございます。

2023年3月17日

松本大学

松本大学松商短期大学部

松本大学大学院

学長 菅谷 昭


卒業生の皆さん

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