新着ニュース

  • 教育研究情報

2020年度 学位授与式を挙行しました

修了生・卒業生562名が新たな一歩を踏み出します

pic20210312_001.JPGのサムネイル画像本日312日(金)、2020年度松本大学大学院・松本大学・松本大学松商短期大学部の学位授与式を挙行いたしました。2017年度に入学した教育学部一期生が卒業を迎えたことで、今年度は大学院健康科学研究科3名、総合経営学部146名、人間健康学部167名、教育学部52名、松商短期大学部194名の合計562名が修了・卒業しました。

本来ならば卒業生、ご家族の皆様、ご来賓の皆様、在学生、教職員、皆で卒業を祝うところでしたが、感染防止対策を講じたうえで、午前、午後の二部に分けて執り行いました。

式の規模は縮小となったものの、仲間や教員と和やかに門出を祝う卒業生の表情は晴れ晴れしく、会場は笑顔であふれていました。

ここに学位授与式次第と、修了生・卒業生に贈られた学長告辞を掲載いたします。


pic20210312_002.JPGのサムネイル画像のサムネイル画像

pic20210312_003.JPGのサムネイル画像のサムネイル画像

pic20210312_004.JPGのサムネイル画像のサムネイル画像

pic20210312_005.JPGのサムネイル画像のサムネイル画像



学長告辞

告  辞

厳しい冬の寒さに耐え、萌え出ずる新芽の色も鮮やかに、日を追うごとに日差しが暖かく感じられ、春の足音がすぐそこまで近づいて参りました。

 本日ここに、皆さんの晴れの舞台である2020年度学位授与式が、新興感染症の感染拡大防止に鑑み、変則的な形とはなりましたが、こうして挙行できますことを大変嬉しく思います。

 改めまして松本大学大学院修了生の皆さん、松本大学並びに松本大学松商短期大学部卒業生の皆さん、このたびは誠におめでとうございます。

 また今日まで、温かな励ましと陰からの支えを続けてこられ、我が子の成長した姿を目に焼きつけたいと会場に足を運んでくださった、あるいはご自宅でご覧いただいている保護者の皆様にも、心からお慶びを申しあげます。

 さて私はご承知の通り、昨年10月より年度中途にて、住吉前学長の後任として学長に就任したため、これまで皆さんに直接お会いしてお話する機会が少なく、大変申し訳なく心苦しく思う次第でございますが、本日は学長の立場として、お祝いの言葉を述べたく存じます。

 長期にわたる新型コロナウイルスの世界的な蔓延により、本学でも厳格な感染防止対策を講じることとなり、ここ1年余り、皆さんはこれまで経験したことのない学修環境に身を投じてこられました。通常の対面による講義がオンラインに切り替わり、慣れないことも多く辛酸をなめ、苦渋の日々に追われたことと推察しております。しかし、このような困難な状況に遭遇したにもかかわらず、皆さんそれぞれのたゆまぬ努力により、この苦境を立派に克服し、卒業のゴールに到達されましたことに心からの拍手を送るものであります。

 皆さんは入学以来、本学において「地域と連携した課題解決型の教育」を受け、地域の方々と積極的な交流を重ねる中で、コミュニケーション能力や社会性を身につけてきました。また短期大学部の皆さんは、「松商短大だからこそ得られる力」として、多彩なフィールドにおいて集中的に学び、数多くの資格を取得してきました。

昨年末からのコロナ禍にあって、これまでの学修活動、あるいはゼミ活動、アウトキャンパス・スタディ、さらには学友会の活動などに様々な制限がかかったにもかかわらず、むしろそのような制約があったからこそ、いかにして知識を修得するか、またいかにして地域の方々と関わったらよいか、まさに可能な限りの試行錯誤を重ねてこられたことでしょう。そして、かかる試行錯誤の反覆を糧にしながら、孜孜として学修活動に勤しんだことが、いつの間にか、諸課題を解決する能力を身につけ、自らの問題意識や尽きることのない興味に基づいて、学ぶ力を磨くことにつながったのではないかと推量しています。このことは言うなれば、「災い転じて福となす」という諺に例えられる事象でしょう。

 さて、この4年間、あるいは2年間、皆さんの学生生活はいかがでしたでしょうか。

 大手研究機関の分析調査では、ここ松本は、自然の豊かさや生活環境が全国トップレベルにあると評価されています。そのような恵まれた地に所在する本学でのキャンパスライフを、皆さんは自らのかけがえのない青春時代の宝物として、心の底から謳歌し、〝学びの旅″を思う存分享受されたのではないでしょうか。

 皆さんの多くは、この4月からいよいよ社会人として、また職業人として、これまでの特別に保護された期間、いわゆる社会的義務や責任を課せられない〝モラトリアム″という環境から一転して、厳しい社会の荒波の中に突入していくことになります。どうか若者らしく強靭な志の下、しっかりと前を見つめ、力強く歩んでください。

結びになりますが、人生や人の生き方に教科書はありません。勇気ある行動と新たな創造に向けて努力され、健康には十分留意しつつ、人間社会のエリートとして、地球規模の視野の下、人類の平和に役立つ生き方や活動に関心を深めてくださることを強く願い、告示と致します。

 重ねて本日は、誠におめでとうございます。

2021年3月12日

松本大学大学院・松本大学・松本大学松商学園短期大学部

学長 菅谷 昭

関連コンテンツ

このページ先頭へ