学部学科・大学院
松本大学大学院 健康科学研究科 院生紹介
大学院生からのメッセージ
離乳食期の手づかみ食べ行動を研究し
松本市での栄養指導に生かしていきたい
藤原 里恵 さん
健康科学研究科 博士前期課程2年/松本大学人間健康学部健康栄養学科2019年3月卒業/勤務先:松本市役所(健康づくり課)/天理高等学校出身
現在、松本市役所で管理栄養士として働いていますが、データ分析などの専門性を高め、もっと広い視野を養いたいと考え、廣田先生の元で再度学ぼうと大学院に進学しました。幼少期からの栄養教育に関心があり、「離乳食期に手づかみ食べを行う有用性」が研究テーマです。行政栄養士をしていて離乳食に悩む保護者をたくさん目にしてきました。この研究の成果を生かし保護者を支援するとともに、小さなお子さんに自分で食べること、食事することの楽しさを伝えていければと思っています。
運動効果の個体差は、どのようにつくられていくのか
まだ見ぬ「骨格筋のミステリー」に挑む
清水 純也 さん
健康科学研究科 博士後期課程2年/松本大学人間健康学部スポーツ健康学科2020年3月卒業/長野日本大学高等学校出身
私は、学部・修士課程の研究を通して、骨格筋の新しいメカニズムを発見してきました。現在は、博士後期課程に所属し、「どうして運動の効果は、人によって違うのか」という問いに答える研究をしています。この研究は、運動習慣によって運動効果の個体差が「つくられていく」、その仕組みを明らかにします。この仕組みは、医療と予防の新しい標的として有効になる可能性が高く、本研究が果たす健康長寿実現への貢献は、大きいと考えています。まだ見ぬ骨格筋の—超高齢社会を乗り越える鍵組織の—ミステリー。その解明を通して、社会の発展、平和、そして持続に貢献していきます。
修了生からのメッセージ
他分野の専門知識がプラスされ
仕事の質・レベルの向上を実感
土井 麻弓 さん
健康科学研究科(修士)2022年3月修了/松本大学人間健康学部スポーツ健康学科出身
大学で学んだ知識や技術に加えて、もっと他の専門知識を得たいと思ったのが大学院に進んだ理由です。大学院進学は自分にはハードルが高いのではないかと当初は考えていましたが、実際に学び始めると、湧き出る好奇心や身近な疑問を追究するという自由で楽しい世界が広がっていました。健康運動指導士として“健康づくり”をメインテーマとしながら、心理学、免疫学、脳科学など他分野への理解が深まることで、日々の仕事の質とレベルも向上していると実感しています。
壮年期の野菜摂取頻度に影響を与える
因子についての統計解析を行いました
頓所 愛理 さん
健康科学研究科(修士) 2022年3月修了/松本大学人間健康学部健康栄養学科出身
大学院では湯河原町の壮年期(40~46歳)の野菜摂取頻度に影響を与える因子についての統計解析(量的調査)を行いました。また、その結果をもとに特定保健指導の経験者にインタビュー調査(質的調査)を実施し、関係性を解き明かしています。こうした研究以外にも、様々な専門領域の先生方の授業はとても新鮮で刺激的でした。毎回楽しく受講しながら、健康分野における知見の裾野を広げることができました。
修士論文テーマ
2022年度
- 児童発達支援センターにおける障害のある子どもの保護者の食に関するエンパワメントを支援するための質的研究
- 後期回復期心臓リハビリテーションプログラムにおける活動量計の有効性
- 3T3-L1脂肪細胞におけるcAMPシグナル系による糖代謝調節遺伝子の発現調節機構の解析
- 壮年期における野菜摂取頻度に影響を与える生活習慣および食行動・食態度について―質問紙を用いた量的調査と特定保健指導担当者へのインタビューに基づく計量テキスト分析から―
- 3T3-L1 脂肪細胞におけるZhx ファミリー遺伝子の発現調節機構の解析
- 加齢によるマウス骨格筋の運動応答性変化とそのエピジェネティック機構の検討
2021年度
- 児童発達支援センターにおける障害のある子どもの保護者の食に関するエンパワメントを支援するための質的研究
- 後期回復期心臓リハビリテーションプログラムにおける活動量計の有効性
- 3T3-L1脂肪細胞におけるcAMPシグナル系による糖代謝調節遺伝子の発現調節機構の解析
- 運動誘発性H3K27me3修飾は骨格筋の遺伝子応答を強化する
- 壮年期における野菜摂取頻度に影響を与える生活習慣および食行動・食態度について ―質問紙を用いた量的調査と特定保健指導担当者へのインタビューに基づく計量テキスト分析から―
- 3T3-L1 脂肪細胞におけるZhx ファミリー遺伝子の発現調節機構の解析
2020年度
- 本邦におけるアスリートへの心理サポートに関する実態調査
- 知的障害者スポーツの指導に関する研究
- 骨格筋の絶食応答におけるGPT2の役割
2019年度
- スルフォラファンによる糖新生系酵素PEPCK遺伝子の発現調節機構の解析
- 骨格筋における運動誘発性ヒストンターンオーバー:H2B-GFPマウスを用いた検証
- がん患者の治療と就労に関する支援のあり方 -医療関係者へのインタビュー調査から-
- 松本医療圏における在宅看取りの現状と課題 -ケアマネジャーを対象としたインタビュー調査から-
2018年度
- 日本の高校球児に起きる“イップス”についての社会学的考察 -個人的病因論を超えて-
- キックボクシング競技における急速減量の意味 -体格における有利さの追求の前にあるもの-
- レチノイン酸によるSHARP-2遺伝子の発現調節機構の解析
2017年度
- TGF-βによるSHARP-2遺伝子の発現調節とATBF1との相互作用
- トレーニングを行う中高齢者の筋肉に及ぼすホエイペプチドの影響について
- 6-MSITCによる糖新生系酵素PEPCK遺伝子の発現抑制機構の解析
- メラトニンによる糖新生酵素PEPCK遺伝子の発現調節機構の解析
- 競技種目における跳躍パフォーマンスの比較
-男子大学生に着目して- - 遅筋および速筋のPGC-1α遺伝子座におけるRNAポリメラーゼII分布の相違とエピジェネティック制御
- 筋損傷後のサテライト細胞増殖と再生筋線維機能の関連性追究
- Prader-Willi症候群患児・患者の親へのサポートに関するニーズ調査
-質問票開発のための質的研究-
長野県科学研究費助成金採択実績
一般財団法人長野県科学振興会が県内で科学研究をしている個人又は団体に交付する「科学研究費助成金」において、松本大学大学院生が採択された実績をご紹介します。
2018年度
大沢 育未 | 運動の新規効果「ヒストンターンオーバー」とH4K20me3の関係を検証する |
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2016年度
花岡 由紀奈 | SHARP-2はインスリン遺伝子の転写に関与するか |
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三島 歩実 | SHARP-2とATBF1との相互作用の解析 |
2015年度
座光寺 知恵子 | 癌化学療法中の患者における味覚障害の検証と支援のあり方について |
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塚田 晃子 | インスリン誘導性時計遺伝子と SIRT ファミリー遺伝子の発現相関 |
柳澤 有希 | AICAR によるインスリン誘導性転写因子 SHARP-2 遺伝子の発現調節機構の解析 |