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性別とスポーツ

人間健康学部 スポーツ健康学科

2019/07/26

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スポーツは、競技の公平性のために男女別だといわれている。日々スポーツに打ち込んでいる皆の中には、「性別は男女に2分されるもの」と考える人がいるだろう。このような考え方を性別二元論というが、この考えには無理がある。なぜなら、男女どちらにも当てはまらない人が存在するからである。例えば、男女の特徴が混在するインターセックスの人である。五輪や世界陸上選手権等の女子800M競技でいくつもの金メダルを獲得したキャスター・セメンヤ選手は、その競技パフォーマンスの高さから、性別が疑われ、国際陸上連盟から女性確認検査を受けるよう要請された。その結果、インターセックスであることがわかり、一時期、女子選手として大会出場資格を剥奪された。彼女のように、私たちの中には男女に当てはまらない人が存在する。このように性別二元論によって排除される人々が出てくるのでれば、私たちはその状況にチャレンジすることが求められている。

【参考資料】

1.『ナショナルジオグラフィック日本版 ジェンダー革命』ナショナルジオグラフィック社、2017年1月号。

2.朝日新聞「セメンヤの訴え認めず」2019年5月2日(木)付。

新井 喜代加

人間健康学部
スポーツ健康学科

役職・職階

准教授

専門分野

スポーツ法学/スポーツ行政/スポーツ政策/スポーツとジェンダー

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