学生と一緒に、 高校野球部へ補食の提案を行いました！

高校野球部の栄養サポートを、年間通して行っています。

新型コロナ感染症の感染状況が比較的落ち着いた頃を見計らって、3月に木曽青峰高校と田川高校へ、学生が考案した補食を提案し試食してもらうため訪問しました。

野球は（多くの場合）体重がある方が有利なスポーツです。高校野球では12月からのトレーニング期に体重を増加させることが多いのですが、その時に重要なのは「食事の摂り方＝食トレ」です。運動トレーニング（筋トレ）と食トレを併せて行うことで体格の向上が期待でき、それが春以降のパフォーマンスの向上につながりやすいと言われています。

そこで、今回は、食事の中でも「補食」をテーマにし、エネルギーが高くたんぱく質が多いもので、高校生が興味を持って食べたくなるような補食を健康栄養学科の学生が考案、調理し、高校のグラウンド脇で試食をしてもらいました。

メニューを紹介します。

高校球児の食事の目安は1日5,000kcalであり、そのうち補食では1日500kcal程度摂取することを勧めています。部員の皆さんは練習後の補食用におにぎりを持参する場合が多いのですが、それに足したりして飽きないように補食を続けてもらいたいと思い、今までに提案されてきていない斬新なメニューを提案しました。

〇マシュマロおこし...コーンフレークやくるみを刻み、溶かしたマシュマロで固めたもの(1本105kcal)

〇ジューシー焼売まん...焼売をホットケーキミックスの生地で包み、蒸したもの(1個150kcal)

〇ソイたこ...豆乳を入れたたこ焼き(1個58kcal)

〇にゅうたこ...3種類の乳製品とベーコン、もちを入れたたこ焼き(1個80kcal)

〇もち入りコンポタ...粉末カップスープにもちをいれたもの(1杯70kcal)

野球部員の皆さんには全てのメニューが好評で、「また食べたい」「自分でも作りたい」との感想をいただきました。

提案した学生の感想です。

• 学生A：提案した補食の評価が好評で嬉しかった。　「自分でも作りたい」という感想もあったので、選手自身にも作ってもらって、今後の体づくりなどに役立ててもらえたら嬉しい。
• 学生B：実際に作って食べてもらうということが初めてだったため緊張したが、目の前で食べてもらって良い反応を見ることができて嬉しかった。高タンパク・高エネルギー+αで考えられるようになりたい。

高校野球部員の体格の向上とともに、本学科の学生の成長も期待します！

---

☆この活動は、管理栄養士をめざす学生が、管理栄養士の資格を持つ教員とともに指導現場を体験することで、学習意欲の喚起や職業意識の醸成がなされることを目的としています。

☆関連記事（2022/01/04本学新着ニュース）もご覧ください。