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学生と一緒に、 高校野球部へ栄養サポートに行ってきました!
~高大連携事業~
健康栄養学科
助手/管理栄養士 石澤 美代子
スポーツでパフォーマンスを発揮するために食事管理は重要です。また、高校生は、食の選択の機会が増えることから「食の自己管理能力」を育んでおきたい世代でもあるため、高校運動部員等に対しては食の専門家が栄養指導を行うことが望ましいとの視点に立ち、管理栄養士をめざす本学の学生と一緒に、年間を通して栄養サポートをしています。
高校野球では、12月から本格的なトレーニング期に入ります。打力向上をねらいとして、この時期には体重を増加させることが望まれるため、以下の2校で、そのねらいに沿った栄養講座を行いました。
※なお新型コロナ感染症対策(体温測定やマスク着用、アルコール消毒など)に配慮して行いました。
①2021年12月11日(土)木曽青峰高校
木曽青峰高校では、新型コロナウイルス感染拡大の時期を避け、今年はここまで講座3回を行っています。今回は、部員とマネージャー計14名に対し「目標体重の再確認」と「食事に加えて補食の重要性の理解」をテーマに講座を行い、学生からは補食としてよく食べられているおにぎりの、具の提案を行ってもらいました。
学生A:定番だけど「梅」がいい。食べやすい。
学生B:豚キムチ味やドライカレー風もおすすめ!
また、寮で生活している部員もいるため、パッククッキングでの補食の提案も行いました。パッククッキングとは、湯せんに対応したポリ袋に食材と調味料を入れて茹でるという、災害時など「調理設備の乏しい」状況で使える手法です。寮生活者でも電気ポットなどで調理ができると考え、提案しました。
今回は、ホットケーキと炊き込みごはん、じゃがマヨもちを紹介し、実際に選手にホットケーキを作ってもらい、みんなで試食しました。
部員のアンケートからは、パッククッキングについて「ポリ袋に材料を入れるだけで簡単に作れると分かった」「作ってみたい」「将来一人暮らしの時に役立てたい」、講座について「食事の量を増やす」「補食の量と回数を増やす」という感想が寄せられました。※パッククッキングは、本学健康栄養学科沖嶋直子研究室のご助言を得て実施しました。
②2021年12月19日(日)田川高校
田川高校のサポートは、今年度何回も計画しましたが新型コロナウイルス感染拡大で中止となり、今回ようやく講座開催となりました。年度初めてのサポートであるため、まず体重測定を行い、その後の講座ではスポーツ栄養の基本から実践までの講義を行いました。学生は体重測定や試食の提供、BMIなど計算のサポートなどを行いました。
部員のアンケートからは、「知らないことがたくさん知れて良かった」「パフォーマンスを上げるのは技術だけではないことがわかった」「1食1,500kcalを目安に食べる」「自分の目標を達成するために食トレを頑張る」という感想が寄せられました。
講座終了後には、寒い風が吹く中でしたが、グラウンドで記念撮影を行いました。
この寒い冬を乗り越え、両校の部員とも春までに目標体重を達成し、春や夏の大会で自分の納得がいくパフォーマンスを発揮してくれることを期待しています!
この活動は、管理栄養士をめざす学生が、管理栄養士の資格を持つ教員とともに指導現場に赴き体験することで、学習意欲の喚起や職業意識の醸成がなされることも目的としています。参加した学生の感想を抜粋して掲載します。
学生A:現場での雰囲気づくりなど参考になった。
学生B:講座は勉強になった。私も、栄養指導を受けて良かったと思ってもらえたり、選手を支える家族の負担にならない簡単なレシピ提供をしたい。
学生C:試食や計算など参加型の栄養指導は積極的に食事に興味を持ってもらえると思った。
学生D:丼に盛ったご飯や身近な食材を見たり、体重測定で現状を知ったことで課題が明確になり勉強になると思う。
学生E(自分が高校球児だった学生):自分も当時受けていたら効率よく体重を増やせたと思う。この先、広めていきたいので、いろんな知識を得るためこれからの勉強に励んでいきたい。
学生F:人に自信を持って伝えられたり、人の前に立って話すことができるよう、勉強を頑張りたい。
学生G:管理栄養士の指導が重要だと実感した。私も、人の役に立つ、食にかかわる仕事に就きたいので大学の学びを実践につなげられるよう今勉強を頑張りたい。
学生たちの成長にも期待しています!
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