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2011/01/05
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健康で心豊かな街づくりを考える まつもと・しずおかユニバーサルデザインフォーラムの開催

11月27日(土曜日)、長野県元気づくり支援金を得て、松本大学を会場に標記のフォーラムが開催された。静岡県はユニバーサルデザイン(UD)先進県として良く知られ、松本市からも浜松市へ調査活動に出かけていた。
 今回は地域発・ユニバーサルデザインの新潮流 健康で心豊かな街づくりを考えるという統一テーマを掲げ実施された。基調講演には、健康寿命延伸都市を謳う、松本市の菅谷昭市長に基調講演を依頼した。また統一テーマでのパネルディスカッションでは、健康都市活動支援機構から理事長の千葉光行氏(前市川市長)と事務局長の植木崇雄氏、静岡県袋井市長・原田英之氏、松本市建設部長の丸山悦男氏、安曇野市総務部長の土肥三夫氏をパネリストに迎え、活発な議論が展開された。特に袋井市は健康都市づくりを手掛け様々な政策展開をされている。松本市にも学びたいと、快く引き受けていただいた。安曇野市は新市庁舎建設に当たり一般市民からの声を取り入れたUD市民会議を実施したばかりである。松本市でもUD憲章を策定し、UDの考えを取り入れた建設工事などにも最近着手し始めている。このような関係で建設部長にご出席いただいた。コーディネータには、全国組織であるUDコンソーシアム代表の梶本久夫氏にお願いしたが、県外パネラーの人選には、特にお骨折りいただいた。
 筆者が主催団体の会長を引き受けている事もあり、基調講演とパネルディスカッションの間の昼食には、人間健康学部・健康栄養学科の中島美千代准教授と水野尚子助手の応援を得て、学生の手による「地産地消からの贈り物」と題した、安曇野、塩尻、松本など各地の旬の産品を意識的に取り入れた健康づくりのランチを作成してもらった。それに引き続き、今では名物教員となった根本賢一准教授が「ウエストを五センチ縮める法」というテーマで、講演と実演を実施した。本学に健康科学研究科という大学院が認可された状況下では、時宜を得た対応となったようだ。
 当日は524教室に、本学学生を含む200名を超える方々が集まり、「UDとは何か」に馴染みのなかった市民にも御理解いただける内容になり、研究会の目的も大いに達成できた。

本稿は本学副学長で、まつもとユニバーサルデザインネットワーク研究会会長の住吉廣行教授が学報「蒼穹」第100号特別号に執筆したものを紹介しています。
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