教育・研究
松本大学の防災への取り組み
松本地域の周辺環境として、糸魚川・静岡構造線等多くの活断層を有しいること、近い将来震度7クラスの大地震が発生する確率が高いこと、また近隣には御嶽山や浅間山をはじめ活火山を有している山域があることなど、災害対策における様々な課題があり、住民の防災・減災に関する関心は年々高まっています。そこで松本大学では、地域で活躍する防災士の養成や活動支援、さらには地域社会の防災力向上に少しでも貢献していきたいと考え、大学をあげて取り組んでいます。
防災士養成研修講座の開催
松本大学は東日本大震災をきっかけに継続的に災害支援活動に取り組んできた実績を踏まえ、2014年度から、NPO法人日本防災士機構の認定を受けて「防災士養成研修講座」を開催しています。これまでに学生を含めた多くの受講者が防災士の資格を取得しました。地域社会や企業活動における防災士の役割に対する関心は、自然災害が多い日本で暮らす中で年々高まっており、本学は長野県内唯一の防災士養成研修講座認定機関としての役割を果たしています。
地域での防災活動・ボランティア活動
松本大学が所在する新村地区の住民や地元の消防団と学生が合同で、防災マニュアル作成に向けた図上シミュレーション訓練、実際の災害を想定した訓練、保育園で園児のサポートをする訓練等を行う中で、「いざという時」の連携や役割を確認しています。防災の授業を履修する学生が、培った知識をもとに子供たちにわかりやすく防災教育も行います。
台風19号による大雨被害があった千曲川水域では、学生と教職員が約1カ月間ボランティア活動を行いました。
「長野県地域防災推進協議会」を設立
入会申込みを受付中
県内で活動する防災士等のネットワークを構築し、情報交換等を通して防災にかかわる活動を支えるために、2019年4月に「長野県地域防災推進協議会」を設立しました。
この協議会は松本大学に事務局を置き、県内自治体と連携しつつ、防災計画等の立案・運用に関して近隣に居住する防災士を紹介・派遣すること、また県内防災士のレベルアップと情報交換を目的とする定期研修会を実施すること等を主な目的としています。
「防災士の資格は取得したが、どのように活動すればいいかわからない」という方、地域防災について学びたいという方、ぜひ協議会への登録をお願いします。
申込み方法 | 当協議会の趣旨にご賛同いただき、入会をご希望される方は入会申込書に必要事項を記入のうえ、郵送、Faxまたはe-mailで事務局まで申請してください。申込書受領後、会費の請求書をお送りします。 |
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会費 | 入会金/なし 年会費/2,000円 |
防災士資格取得者へのフォローアップ
長野県地域防災推進協議会では、防災士資格取得者のレベルアップと情報交換を目的に、定期的にフォローアップ研修会を開いています。2019年度は3回実施し、宮城県石巻市への視察研修、パネルディスカッションや防災士の活動事例発表等を行いました。