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2025/10/09
  • 教育研究情報

松本市立博物館ウインドウギャラリー展示

-南極昭和基地での発電事情-

学校教育学科
教授 澤柿 教淳

このたび、松本市立博物館ウインドウギャラリーにおいて南極昭和基地をテーマにした資料を展示させていただきました。先日、無事に展示期間は終了いたしましたが、その内容の一部をご紹介させていただきます。今回、展示させていただいた資料は、以下の3つです。

  1. 南極の石
  2. アデリーペンギンの足跡レプリカ
  3. 昭和基地で実施したエネルギー環境教育に関連した発電実験教材

ここでは、「1.南極の石」について簡単に述べます。

南極大陸は約6~5億年前(原生代末〜カンブリア紀)にアフリカやインドと衝突してゴンドワナ超大陸と呼ばれる巨大な大陸を作りました。その大陸衝突の造山帯の深部を構成していた岩石が、昭和基地のまわりに分布しています。地殻深部で高温・高圧の条件で再結晶して(変成作用を受けて)、赤色のザクロ石(ガーネット)の大きな鉱物結晶ができています。周囲のクリーム色の部分は石英と長石、黒い小さな結晶は黒雲母という鉱物結晶です。なお、南極地域で研究目的により採取された岩石を展示しています。(現在は科学研究以外での岩石の採取は禁止されています。)

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南極の石

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アデリーペンギンの足跡レプリカ

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昭和基地で実施したエネルギー環境教育に関連した発電実験教材

なお、ウインドウギャラリーには、同期間において教育学部 上月ゼミの活動についても展示しました。

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