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2025/09/18
  • 教育研究情報

松本養護学校ひまわり部ひだまり教室交流会

教育学部教職支援室
専門員 浦野 憲一郎

9月5日(金)、松本養護学校ひまわり部・ひだまり教室の中学部・高等部生4名と保護者の皆さん、先生方が来学され教育学科生・スポーツ健康学科生6名が交流会を企画・運営しました。

pi20250918_010.jpg前日、交流で使用する遊び道具づくり、歓迎ボードの装飾、パラバルーンの練習を行い、交流会に向けて準備をしました。

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交流会は学生の意見で夏祭りをイメージして企画しました。

最初に学生のピアノ生演奏のリズムに乗ってパラバルーンで風や音楽を感じ、リラックスできたところで、夏祭りを始めました。

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動作に困難さがある生徒たちがどんなゲームをしたら楽しんでもらえるかと考え、自分の意志でボールを転がして穴に入れるゲーム、マグネットのついた竿で手書きの魚を釣るゲーム、箱の中身を当てるゲーム、においを嗅いで料理を連想するゲームなどを行いました。

それぞれのゲームで、学生の予想を超えるような反応があり、その場で先生方や保護者の方から助言をいただき、新たな転がし方や転がす以外の方法を試していました。実際に生徒に使ってもらい、その反応を見ることで様々な工夫ができることを学んだ学生たちでした。

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【参加した学生の感想】

  • はじめは、自分たちの作ったものを生徒さんたちが楽しんでくれるのか、また全員が参加できるのか不安でしたが、4人の生徒さん全員の楽しんでいる様子を見ることができ、とてもうれしい気持ちになりました。また、大学の講義の中で、特別支援学校に行き学習するという場面はありましたが、見学だけで、実際に子どもたちとかかわるという経験がない状態だったのでどのように子どもたちとかかわったらよいか、迷っていた場面もありました。そんな中、先生や保護者の方にやさしく教えてもらい、自分から積極的に子どもたちとかかわることができ、大きな学びとなりました。また、企画を進めていく中で、プラン通り進めていくのではなく、目の前にいる子どもたちの様子を見て、やり方を工夫し、子どもたちに合ったやり方を臨機応変に見つけていくことが大切であると学ぶことができました。今回の経験を、今後の講義や学びにつなげていきたいです。

  • 企画・運営をしていく中で、子供と同じ目線に立って考えることを学びました。

    実際に企画や玉投げを制作していく中で、どうすればどんな子供でも楽しく遊ぶことができるのか、どんなふうに工夫すればよいのか悩んだときに子供の目線に立って一度考えることで、たくさんの工夫を施すことができました。また、一人でやるのではなく、たくさんの人と話し合って協力することによって、自分一人では考えつかなかったアイディアが出たり、企画したものをより良くすることができると実感しました。

    当日の運営に関しましても、先生方のご助言などのおかげで臨機応変に対応することができました。

    これから教員になるにあたって子供の接し方など非常に大切なことを学ぶことができました。

    最初は不安が大きかったのですが、先生方や教育学部の方、松本養護学校の方のおかげで私自身とても楽しく有意義で実り多い時間となりました。

  • 言葉でのやりとりが難しくても、表情や視線、わずかな動きを通じて子どもたちが気持ちを伝えてくれることに気がつきました。こちらから働きかけることで小さな反応がかえってくることが非常に嬉しく、心が通じ合えたように感じました。また機会がありましたら、ぜひ参加したいと思いました。

  • 今まで特別支援教育の授業で指導案を考えたり、教材を作ったりしてきましたが、実際に自分が考えた教材などを使って関わってみるという経験がなく、今回の交流会も楽しんでもらえるのか、関わる子どもたちがやるのには難しくないのか等不安に思うことが多くありました。しかし、実際に企画、運営をしてみて、準備段階で楽しんで出来る方法や、難易度の調整をみんなで話し合いながら行い、自分だけでは考慮しきれなかったことや様々なアイディアを得ることができ、同じことを学んでいる仲間と意見交換をしながら作っていくことの楽しさを感じたのと同時に、特別支援学校でもこういった意見交換や連携をとって教材を作り上げているということを体感することができました。交流会では、自分たちが作ったものや企画したものを楽しんでくれている様子を発話がなくても表情や行動から感じ取ることができ、とても嬉しかったし、どのような反応をしてくれるのかや、どのような動きが難しいのかなど実際に関わらないとわからないことをたくさん学ぶことができました。また、松本養護学校の先生方が子どもたちの動きや特性に合わせて臨機応変に遊び方や活動の仕方を変えてくださり、どのように工夫すればいいのかを実際に見て学ぶことができたし、一つの活動を一人ひとりの特徴に合わせて調整していくことで全員で同じものを楽しむことができるということを実感したため、子どもたちの特徴を把握し、臨機応変に調整していくといった力が特別支援学校の教員には必要であるということを学ぶことができました。今回の交流会を通して、大学の講義だけでは学べないことをたくさん学ぶことができ、今後もこういった機会があれば積極的に参加していきたいと思います。

  • 貴重な交流の機会をいただきありがとうございました。短い時間でしたが笑顔あふれる素敵な交流会でとても楽しかったです。準備段階では絵を描く担当をして、歓迎の絵や釣りのおさかなさんたちを描かせていただきましたが、生徒さんたちや保護者の皆さんから好評とのことでとてもうれしかったです。実際に生徒さんたちと交流してみるのは初めてでしたが、ボール落としではるとさんがボールを落としやすいように補助に入ったり、匂いあてで写真ごとの反応の違いを見たりと、試行錯誤の連続でとても刺激を受けました。うまくいったこともあれば生徒さんや先生方や保護者の皆さんに助けていただいたりしてまだまだ至らないところもたくさんありましたので、今回得られた経験をもとに、これからも勉学に励み精進していきたいと思います。ありがとうございました。

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