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アーリーエクスポージャー(早期体験学習)の実施
株式会社アリシアフーズ
健康栄養学科
助手 塩谷 一紗
2025年8月8日(金)に健康栄養学科1年生の希望者23名が株式会社アリシアフーズ(塩尻市広丘吉田1710番地)でアーリーエクスポージャー(早期体験学習)を実施しました。アリシアフーズは、長野県・山梨県のセブンイレブンや県内のスーパーマーケット向けに野菜を原料とした製品(浅漬・キムチ・サラダなど)を製造している会社です。原料となる野菜は県内の野菜を中心に使用して各製品を製造しているとのことです。本学とは、インターンシッププログラムやサラダの商品共同開発などでご縁を深めてきました。
今回は、品質管理・商品開発のご担当の方からそれぞれの業務内容のお話を伺った後、味覚テストを体験させていただきました。品質管理の業務は、安心・安全でおいしい商品を提供するためには欠かせないものです。アリシアフーズは、食品関連事業者において義務化されているHACCPの他に日本独自の認証規格である「JFS-B」を取得しています。品質管理業務の日常的な1日の流れも紹介していただき、徹底した衛生管理の下で商品を製造しているといった説明をいただきました。
商品開発では、ヒット商品を創り出すために複数回の試作や会議に多くの時間を費やしていること、トレンドをつかむために2か月に1度の頻度で市場調査を実施していることを説明していただきました。アリシアフーズでは、センスの良さや味覚の鋭さは必ずしも必要ではなく、世の中の流れを把握したり、味覚を鍛えることで商品開発の仕事は誰にでもできる業務であると考えているとのことでした。
味覚テストでは、実際にアリシアフーズの社員の方々が年4回実施しているテストを体験させていただきました。基本五味といわれる「甘味・塩味・苦味・酸味・うま味」を識別するテストでした。初めて味わう試験液や識別の難しさを体験することができました。
今後、様々なかたちで食に関わっていく学生にとって今回の体験が将来の選択肢を増やすきっかけとなれば幸いです。
以下、参加した学生の声です。
- 品質管理の中で1人で60食の検食をするのが大変そうだと思った
- 検食などのチェックがあるからこそ安心で安全な商品がスーパーやコンビニで売られているということが理解できた
- 味覚テストの試験液に何を溶かしているのか気になった
- 味覚が優れている人やセンスのある人しかできない仕事だと思っていたが、誰でもできるという経営理念を聞いて目指したいと思った
- 五味体験から自分の現状を知ることができ、食品開発の難しさややりがいを感じることができた
- 開発業務の仕事は大変そうだが、とてもやりがいがありそうで自分の進路の参考になってよかった
- 将来食品開発の仕事に携わりたいと考えているため、今回の話はとても貴重で勉強になった