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2025/09/03
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健康栄養学科1年アーリーエクスポージャー(早期体験学習)

~陸上自衛隊「野外炊具・水タンクトレーラ」を見学~

健康栄養学科
助手 兒玉 純子

2025年8月6日、健康栄養学科1年生は陸上自衛隊松本駐屯地(長野県松本市高宮西1-1)にてアーリーエスクポージャー(早期体験学習)を実施しました。

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近年、自然災害が各地で発生しており、避難所等における被災者への炊き出し支援のニーズが高まっています。自衛隊が災害派遣要請により給食支援(炊き出し)を実施する場合は、各自治体が準備した食材や献立に基づき、自衛隊が保有する野外炊具により調理した給食を被災者に提供します。炊き出し内容の栄養管理には行政栄養士が関わります。

今回のアーリーエクスポージャーは、災害時の栄養・食生活支援を担う管理栄養士としての役割と関連職種の方々との協働作業の重要性について理解を深める機会となりました。

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初めに、屋内において『自衛隊』についての概要説明がありました。〝陸上自衛隊の組織には様々な職種があり、その任務を遂行するために日々の厳しい訓練に励んでいること〟〝松本駐屯地は長野県唯一の自衛隊部隊であり、精強山岳部隊としてその名を博していること〟〝御嶽山噴火に伴う人命救助に係る災害派遣要請では、3000m山地で捜索・救助活動を実施したこと〟等、モニターに映像等を映しながら、隊員さんがわかりやすくお話をしてくださいました。

その後、野外で災害派遣活動に関連する装備品等を見学しました。

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災害派遣活動の給食支援で使用される野外炊具は、6個のかまどや万能調理機等を搭載した器材であり、炊飯・汁・揚げ物・炒め物・煮物等の大量調理が可能と説明がありました。実際に着火ボタンを押すなど、器材に触れる体験をさせていただき、調理する様子をイメージすることができました。水タンクトレーラは、飲料水1tを輸送できるとお話がありました。

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また、隊員さんが野外演習や災害派遣活動時に携行する糧食品の紹介がありました。糧食品は、多くの種類があり長期保存が可能なこと、人気のあるものや食べ方なども伺うことができました。そして、自衛官の訓練同様に、3日分の糧食品を詰め込んだ背嚢(40kg)を背負う体験をしました。

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最後に、松本駐屯地で学んだ学生の声を紹介します。

  • 色々な災害の場所に行き、色々な人を助けている自衛隊の方々は本当にすごいなと改めて思った。
  • 食事は生きていくのにとても大事で災害時でも正しい食事をとれる体制を作ることが求められることが分かった。
  • 災害時の食事について、自衛隊の方々が工夫して被災者の人たちのために尽力してくれていることを改めて知ることができた。
  • 野外炊具で災害時でも温かい食事を提供できる工夫に感心した。
  • 食事の大切さを改めて感じた。実際に自分で少しでも災害時のための食料を備えるようにしていこうと思った。
  • 災害時などで心が傷ついたとしても、食を通じて回復させることができるのではないかと思う。行政管理栄養士も注目していきたい。
  • 今回の経験を、今後の食事提供や栄養管理に活かしていきたいと思った。

今回のアーリーエスクポージャーは4回目となりますが、様々な分野での体験を、これからの学びにつなげて、より充実した大学生活となることを期待します。

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