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2025/04/17
  • 教育研究情報

2025年度前期「初等生活科指導法」スタート

〜満開の桜の下で〜

学校教育学科
教授 澤柿 教淳

2025年度前期「初等生活科指導法」がスタートしました。私が担当させていたく講義では、主に生活科の内容(5) (6) (7) (8)がテーマとなります。ただ、そもそも生活科において学習者が行う活動は多岐に渡りますので、内容(1)〜(9)が横断的に展開されていくと考えた方が本質的だといえるかもしれません。今後、このような生活科特有の学びについて、一人ひとりが体験的に考えを深めることができるように進めていきたいと思います。

初回は、大学構内の満開の桜を愛でるという活動そのものを主教材にしてみました。実際の活動の詳細は割愛しますが、このお花見活動が知的な気づきにあふれた活動になるか、あるいは、「這い回る活動」になってしまうか、そこがポイントです。「身近な自然を観察する」とはどういうことか、「それらの違いや特徴を見付けることができる」そのトリガーは何か、「自然の様子や四季の変化に気付く」ことが生き方にもたらす影響とは、等々について一人一人が具体的に考えを深める場になっていることを願います。

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満開を迎えた松本大学の桜

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自分の桜の見方が変わった!?

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没頭するという体験を

以下、参加した学生のレポート(一部抜粋)より。

  • 普段は「きれい」だけで通り過ぎていたお花も、視点を変えるだけで何分もそこに留まり観察するという時間の使い方に変化していて、すごいと感じた。
  • 生活科の指導法として、「活動の前に観察の視点を言う」のか「何も言わずとりあえず観察にいくのか」すごく悩みました。桜一つでもいろいろなところに注目して見ることができてとても楽しかったです。子供からの気付きを引き出せるような授業ができるように今後指導法をきちんと学んでいきたいです。
  • 深く観察すると自分の知らなかった世界が見ることができたので、授業以外でも自分から知ることを大切にしてみたいです。
  • 一つの花芽から複数の桜が咲く過程をちゃんと見てみたかったなと感じました。来年はもう少し早めに近くで見てみたいと思いました。桜の見方が変わったので桜を見るのが楽しみになりました。
  • 桜をただ見るだけではなく、大学生の私たちでも夢中になって探してしまうほど楽しい授業だと思ったので、子供たちも興味をもって取り組めるような授業を考えられるようになりたいなと思いました。
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