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臨地実習Ⅲ(公衆栄養学)報告会を開催
健康栄養学科
准教授 平田治美
助手 福岡歩美・兒玉純子
国家資格である管理栄養士免許の取得を目指す学生は、必須科目である臨地実習を履修します。その中でも「臨地実習Ⅲ(公衆栄養学)」は、保健所および保健センターでインターンシップ実習として45時間の実習機会をいただき、地域住民に対する健康づくりや栄養改善等に関わる様々な業務について学修します。今年度も県内各所にて実習を受け入れていただき、その成果を2024年11月2日(土)に開催した臨地実習Ⅲ(公衆栄養学)報告会(以下、報告会)で発表しました。報告会にはご来賓として、実習指導をいただきました市川舞様(県庁)、小林ゆかり様(北信保健所)、浦野久美子様(北信保健所)、斉藤志穂様(安曇野市)の4名の先生方にご臨席賜りました。
昨年度に引き続き、報告会は2つの教室に分かれて実施しました。
成果発表の様子①
ご講評をいただきました
成果発表の様子②
ご講評をいただきました
4年生の実習生は臨地実習を通しインプットした学びを報告会でアウトプットすることで、各実習先で学び得たことを実習生全員が共有することによって、より多くのものを身につけることができ、次年度実習を希望する3年生は、公衆栄養活動の実際についての報告から、臨地実習Ⅲに対するイメージを持つことができたと思います。4年生から受け継いだ学びをより発展できるように、準備を積み重ねていってほしいと思います。
報告会では口頭発表のみならず、実習で作成した健康教育資料等の展示コーナーも設け、様々な活動事例とともに学生の成果を確認することができました。
展示コーナーの様子
実習成果発表の代表として北信保健所(保健福祉事務所)での内容を一部ご紹介いたします。
長野県は県民の健康や食生活の課題をふまえ「食塩控えめ、野菜たっぷり」など健康に配慮した食事が、外食や中食でも選択できるように、健康づくり県民運動「信州ACEプロジェクト」の「健康に食べる」取組があります。6つの基準を満たした「健康づくり応援弁当」の普及を図っており、管理栄養士の指導支援の下、学生と食品スーパー「新鮮屋オタギリ(中野市)」さんとコラボで「信州サーモン味噌バタ―焼き弁当」を考案から店頭販売PR活動まで行わせていただきました。
販売された弁当
ACE弁当販売促進ポスター
信州サーモンに地元食材のエノキや伝統野菜のボタンコショウに信州味噌で絡めて焼いた主菜、野沢菜の混ぜごはん、青菜の煮びたし、大根の中華甘酢と信州ならではの食材が満載の弁当です。999円(税込)で40食を用意しましたが、学生の販売促進活動により、好評のうちに完売することができました。また、広報として新聞にも取り上げていただいたこともあり広くPRすることができました。学生は、健康に配慮した食環境を整える貴重な機会を得て、地域の健康課題を解決し、活性化に貢献できる行政管理栄養士としての役割の一端を学ぶことができました。
今年度は初めての試みとして、報告会プログラム終了後に3年生と4年生の交流の場を設けました。3年生からは質問が盛んに出ており、インターンシップ実習へ臨むための心構えとともに各実習先の事前課題や実習内容等について、学生間で直接情報交換ができる有意義な機会となりました。
4年生から3年生への交流の様子
保健所および保健センターで本年も数多くの実習生を受け入れて頂きました。お忙しい業務の中、臨地実習のご指導を賜わりました実習先の諸先生方はじめ、ご協力いただきましたすべての方々へ改めまして厚く御礼申し上げます。
「臨地実習Ⅲ(公衆栄養学)」の実習生