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2024/08/09
- 教育研究情報
シンガーソングライター・ヒグチアイさんをお招きしました
学校教育学科
准教授 上月 康弘
7月28日(日)、本学のオープンキャンパスにて、シンガーソングライターのヒグチアイさんをお招きし、「予測不能な時代をどう生きるか」というテーマについてご講演ならびに学生との鼎談をしました。 ヒグチアイさんは、「進撃の巨人」のエンディングテーマを担当され、公式YouTubeチャンネル(アニメスペシャルバージョン)の再生数が1.2億回(2024年8月6日時点)を超えるなど、大変著名なアーティストです。
ヒグチアイさんからは、次のようなお話をしていただきました。
- 未来の自分を創るうえで、子どものときに作った「点」が役立つ。
- 学校やそれまでの経験は、そんな自分の「点」を作るための経験。今振り返ると、この「点」はどこか懐かしい感情が含まれている気がする。
- 「点」は1つでもいい。
- 「予測不能な時代をどう生きるか」ではなく「どう生きたいか」。今に限らず、いつの時代も予測不能だったのではないか。
- 自分自身は「なりたくないもの」にならないようにしてきた。このことをずっと譲らずに生きてきたから、今があると思っている。
ヒグチアイさんのお話の中に使われる言葉の一つ一つが印象的で、参会者の心に響きました。
また、代表学生との鼎談では、学生の経験や読んできた文献を基に、ヒグチアイさんと議論をしました。次は、鼎談の要約です。
- 日本全体が閉塞感に包まれている気がする。少子高齢化、生成AIの台頭による人間存在の意味の問い直し、未来に希望を持てない、不安を持っている学生がたくさんいる。この先、どう努力をしていくべきか。
- 自分の頭で考えることがとても大切だと思う。自分の価値観や感覚を生かしつつ、多様な側面から見ると、別の良さが見えることがある。
- 自然体で、今を今として受け入れる。「このまんまがずっと続いていけばいい」という感覚を持ちたい。
- それほど悲観する必要はない。どんなことがあっても、自分がどう在りたいかが重要。
将来を見通せず、不安をもつ高校生、学生もいる中、鼎談後の講演会場は不思議な安心感と、学びの充実感に包まれました。大学教員の立場、教員志望の学生、一般企業志望の学生、シンガーソングライターという様々な立場の人が一堂に会して話し合うという、とても刺激的な企画でしたが、極めて有意義な時間となりました。
ヒグチアイさん、大変ご多用の中、本学にお越しくださり誠にありがとうございました。
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