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2024/07/18
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「平家物語」の教材研究で義仲館訪問および奈良井宿の文学散歩

学校教育学科
准教授 上月 康弘

7月14日(日)、「国語科教材研究」の授業でアウトキャンパスに行きました。本講義では、文学的文章と説明的文章の教材研究の方法、指導案作成および模擬授業を行い、実践的な学びを展開してきました。

最後は「伝統的な言語文化」の指導の在り方を模索すべく、主に中等高等学校の範囲となりますが、アウトキャンパスを通じて「平家物語」のテクスト分析を行いました。

義仲館の学芸員さんより、当時の時代背景と共に、「平家物語」の「木曽の最期」のテクスト特性についての解釈を提示していただきました。教科書に載っている「平家物語」は基本的には、琵琶法師・覚一の名にちなんだ「覚一本」という語り本系に属するテクストです。しかし、江戸時代までは、どちらかというと「読み本系」に属するものが主流であったと聞き、一同驚いていました。

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学生たちは、当該部分の「語り本系」と「読み本系」のテクストを比較し、その特性について学芸さんと議論したり質問したりしていました。滞在予定の時間を超えても、学生たちと学芸員さんによる熱いテクスト分析が続いていました。

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参加した学生から「古典って、面白いんですね。」という声を聞くことができたのが、何よりの収穫です。

その後は、旧街道の中山道・奈良井宿にて文学散歩をしました。「木曽の最期」にも出てくる手塚と、上問屋資料館の原型となる手塚宅にはゆかりがあるのかどうかなどの問いをはじめとして、当時の徳川時代の街並みの様子を全身で体感し、大満足の学びができました。

途中、大雨が降るなど、天候に恵まれず、個人的に見たかったお茶壷と龍の大天井絵のある長泉寺に行けなかったのは残念でしたが、来年度に期待したいと思います。

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