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教育学部3年専門ゼミで「弁当の日」を行いました
学校教育学科
専任講師 御代田 桜子
3年専門ゼミ(御代田ゼミ)で、自分で作った手作り弁当を持ち寄る「弁当の日」を実施しました。
「弁当の日」それは、2001年に香川県のとある小学校から始まった教育実践です。その実践とは、決して親は手伝わないで子どもだけで弁当をつくること、そして、それを学校に持ってきてみんなで食べるということです。
ゼミでは、子どもの貧困問題や子どもの居場所づくりについて学習をしてきており、学校教育だけではなくさまざまな場面での子どもの発達の保障について考えてきました。その中で、ある学生が、「弁当の日」実践に興味を持ちました。長野県内でもこの実践を行なっている学校があるということで、「ゼミでもやってみよう」ということになりました。実践と同じように、ワークシート(ゼミ生自作)を使って、事前に手作り弁当のテーマやメニューなどを計画し、発表し合い、当日を迎えました。
学生の中には、下宿をしている人もいれば、実家から通学している人もおり、条件や料理の経験値もバラバラでしたが、「このくらいはつくれるようになりたい弁当」など、それぞれが自分のできる範囲で思い思いのお弁当をつくって持ち寄りました。学生からは、「アスパラを茹でないといけないことを家族から教えてもらった」「お弁当をつくるのに夢中になりすぎて朝食を食べるのを忘れてしまった」「日々作ってもらっていることに感謝したい」などの感想がありました。
この実践を通して、暮らしの中での学びという視点を改めて実感することができました。今後は、さまざまな家庭環境があるなかであえてこの「弁当の日」実践が取り組まれたことについて、学校・家庭・地域の連携という視点からさらに学びを深めていく予定です。
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