新着ニュース

2024年度入学式を挙行しました

P1190153修正.jpg

IMG_6971.JPG

本日4月4日、2024年度入学式を挙行しました。

本年度は、松本大学・松本大学松商短期大学部・松本大学大学院で計642名の入学生を迎えました。入学生の皆さん、おめでとうございます。

春の日差しが心地よいキャンパスには、これから始まる大学生活に期待を膨らませた新入生の笑顔が溢れていました。これから始まる大学生活が、皆さんにとって実りある充実したものとなることをお祈りいたします。

入学生数内訳

松本大学

  • 総合経営学部 総合経営学科 1年次入学生112名、2年次編入学生1名、3年次編入学生4名
  • 総合経営学部 観光ホスピタリティ学科 1年次入学生102名、2年次編入学生2名、3年次編入2名
  • 人間健康学部 健康栄養学科 1年次入学生59名、3年次編入学生3名
  • 人間健康学部 スポーツ健康学科 1年次入学生112名、2年次編入学生1名
  • 教育学部 学校教育学科 1年次入学生53名

松本大学松商短期大学部

  • 商学科 90名
  • 経営情報学科 90名

松本大学大学院

  • 健康科学研究科 博士前期課程7名、博士後期課程2名
  • 総合経営研究科 修士課程2名

以下に2024年度より就任した清水一彦新学長からの告辞をご紹介します。


P1190223修正.jpg


告 辞

新入生の皆さん、松本大学・松本大学松商短期大学部並びに松本大学大学院へのご入学おめでとうございます。教職員一同、皆さんを心より歓迎し、お祝い申し上げます。また、ご両親をはじめとするご家族の皆様、関係者の方々にも心よりお祝いを申し上げます。本日はまた、公務ご多忙の中、同窓会長、後援会長、法人理事の皆様方にもご臨席を賜り、厚く御礼を申し上げます。

北アルプス、上高地、美ヶ原など雄大な自然に囲まれた松本市に位置する本学は、とくに市民の要望やニーズに応え、「地域を愛し、地域を育てる」大学として社会に優秀な人材を送り出すことを使命とし、教育、研究、社会活動に貢献すべく全力を挙げているところです。まちづくり(経営)、健康づくり(健康)、ひとづくり(教育)を教育目標のスローガンに掲げ、それを反映した総合経営学部、人間健康学部、教育学部、そして松商短期大学部及び健康科学研究科・総合経営研究科の大学院を有し、恵まれた施設環境と優秀な教職員を配置しています。また、在学生の保護者の会である後援会や卒業生たちの同窓会からも毎年格別のご支援ご協力をしていただいております。本学の長い歩みの中で、多くの人たちが温かく見守ってきております。

さて、新入生の皆さん、今日から希望に胸を膨らませて大学、短期大学あるいは大学院に進み、夢を実現するための新しい人生を切り拓こうとしています。大学の機能・役割には、少なくとも3つあります。それは、教育と研究、そして社会貢献です。

まずは、「教育」の機能です。これまでの学校教育と同様に、大学は社会に有為な人材を育成する場です。世界の大学は、当初、地域の最高の教養人を育成するために創られました。教える者がいて、学ぶ者がいる。これが大学の原点です。本学は、学園の建学精神「自主独立」に基づく人間教育を行うことにより、地域社会の振興と地域文化の発展に資する人材を育成し、もって平和で豊かな社会の創造に貢献することを目的としています。その基本的な使命は、地域や地球規模の課題の解決に向けた知の創造であり、長野県や世界が直面する問題の解決に主体的に貢献できるグローカルな人材の育成です。皆さんには大学教育を通じて実力を蓄えていただき、そのような人材として、長野から世界へ、そして未来へ羽ばたいて行くことを心から期待しています。

2つ目の機能は、「研究」です。歴史的には、大学というユニバーシティになったのは、「研究」の機能が付加されてからです。それまでのカレッジは、教育が中心的な機能でしたが、大学となって「教育」と「研究」という車の両輪に発展してきました。したがって、研究のない大学は存在しませんし、教員のみならず学生もまた研究をすることになります。「研究」は「問いに答える」ということです。問題を解くことです。この問いや問題は、無数に存在しますが、皆さんはそれぞれの専門分野や領域に基づいて、問いや問題を見つけることから始めます。真理の探究は研究の真髄です。本学は、他の多くの大学と同様に、理想の大学を目指して、常に新しいことに挑戦し、新しい領域を開拓する精神を尊重しています。本学では、地域に関わるさまざまなテーマについて多角的な研究・実践を行っており、とくに長野県や地元が抱える地域課題や世界的な課題の中からグローカルな知を創出する研究を推進しています。皆さんの知的好奇心を満たし、皆さんが自ら未来を切り拓くことを、教職員一体となって支援いたします。

皆さんがこれから取組む研究では、知りたいことあるいは新たに創りあげたいことが、試行錯誤を含めた地道な努力や思わぬひらめきによって実現していきます。予想していなかった発見や成果を経験することは、まさに研究の至福の瞬間です。研究は、短期的な実益とは別である場合もしばしばありますが、真理を探究する最も大学らしい営みです。一方で、自分の専門領域のみならず、いろんな領域にも関心を持ってみて下さい。幅広い教養や知識は、新しいことを発見する際の重要なひらめきの源泉ですし、卒業後の社会人としての健全で柔軟な思考にも繋がっていきます。

そして、第3の機能と呼ばれるのが、「社会貢献」です。「地域貢献」を標榜する本学にとって最も重要な機能の一つです。かつての社会から隔絶された「象牙の塔」の時代は終わり、今や大学は社会システムの一つとして、教育研究の成果を地域や社会に還元することが求められています。人材育成も社会から付託された大学の使命と言えます。社会はグローバル化し、激動しています。従前に比較すると、見通しの利かない社会であり、用意されたわかりやすい解答もありません。ヒトと地球にとって豊かな未来社会を創造・クリエイトするために、大学は長野県や松本市をはじめ自治体や企業、諸団体、そして他大学などとの連携協力を進め、言ってみればオール信州で地域社会の発展に貢献しなければなりません。社会貢献とは、夢を抱き新しい付加価値を生み出す作用と私は考えています。皆さんには、豊かな未来を想像・イマジンし、それぞれの夢や目標に向かって自己を磨いていってもらいたいと思います。

以上のように、大学は教育機能から始まって、研究の機能が付加し、今日ではさらに社会貢献が加わっています。ちょうど、一輪車から二輪車そして三輪車へと変化してきたと言えます。

最後に、よく言われる言葉に、ダイヤモンドは磨かなければ美しい光は放ちません。人間も一生懸命に学んでこそ、立派な人格者になれるのです。わずかな時間も惜しんで励んだならば、どんなことでもやり遂げられないわけはありません。また、水は器によってどのような形にも変わります。人間は交流する友達によってよい人にも悪い人にもなります。自分より優れたよい友達を選び求め、共に切磋琢磨して学問の道に進みましょう。

そして、大学が自分のために何をしてくれるかではなく、むしろ大学で得たものを活かして大学のために自分に何ができるかという意識でアクティブな在学期間を過ごしていただきたいと思います。豊かな自然環境、豊かな産業、豊かな社会生活を営める長野県の中央に位置する本学において、明るく希望の多い未来を切り拓いていってくれることを強く期待して、私の式辞といたします。本日は、誠におめでとうございます。

2024年4月4日

     松本大学

     松本大学松商短期大学部

松本大学大学院

        学長 清水 一彦

P1190308修正.jpg

P1190275修正.jpg

このページ先頭へ