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2025/01/21
  • 教育研究情報

「いのちの教育総合支援事業」講演会で
お話をさせていただきました

学校教育学科
教授 澤柿 教淳 

某県N市K小学校において「いのちの教育総合支援事業」の一環として企画された講演会にて、お話しをさせていだきました。今回は、低学年向け、ならびに、中・高学年向けの2部制で計画させていただきました。

低学年向けの内容では南極の厳しい自然を生きる生き物をテーマに、中・高学年向けの内容では昭和基地における研究活動や地球温暖化をテーマにしてみました。

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<今回選定した教材たち>

このような機会をいただくと、まず大学の理科準備室に向かいます。講演(児童らにとっては日常とちょっと異なる授業)のための教材についてあれこれと思考を巡らせるためです。教材の中には、これまでの経験からすっかり定番となってきたものもあれば、これまで温め続けてきたアイデアもあれば、そこであらたにふっと思い浮かぶものもあります。今回は、日本極地研究所から特別にお借りしたものも含まれています。

教材としてものモノが集まったとしても、どう授業(講演)を組み立てていくかはまた別の問題です。与えられたテーマや持ち時間によって構想は大きく変わります。なによりも対象(学習者)の実態が重要な鍵となります。後者についてはあいにく想像するしかないのですが、想像することでたとえ同じモノであったとしても毎回見え方が違ってくるから不思議です。結果、本講演に向けては写真のような準備(衣装ケース5つ分)をして向かうこととなりました。講演までの数日間は、わたしにとっても貴重な学びの機会なっています。たいへんありがたいことです。

実際の講演(授業)では、児童の皆さんの溢れんばかりの学習意欲に圧倒されました。低学年の部では、児童らが映し出した画像や模型に向かって、わ〜!、なんで〜?、がんばれ〜、などなどと声を出して表現するなど南極の世界に入り込んで没頭する姿に感心させられました。中・高学年の部では、地球温暖化や環境教育にかかわる葛藤場面を扱いました。これは少し難しいかもしれないなと思っていたのですが、自分ごととして真剣に考えたり、グラフから大事な要素を読み取ったりしている姿がありました。体験的な場を設定した際にも、注意深い観察力を発揮したり、互いに協力し合ってペンギンの足跡レプリカ作りに取り組んだりと、めりはりのある行動はさすがでした。

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ペンギンの足跡レプリカの作成

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南極の氷の観察

鋭い感性を発揮されているとともに、自分の感じたことや思ったことを素直に話すことができるすてきな子どもたちと、貴重な時間を過ごすことができました。どうもありがとうございました。

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