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藤枝明誠高等学校男子バスケットボール部の伊那谷キャンプの栄養サポートを実施
健康栄養学科
専任講師 長谷川 尋之
藤枝明誠高等学校男子バスケットボール部は、2022年のインターハイ、ウィンターカップともに全国ベスト4に入った強豪校で、直近のインターハイでも全国ベスト8に入りました。同校バスケットボール部が長野県伊那市で合宿を始めたのは2021年度からで今回の合宿で3回目となり、本学の栄養サポートは、2022年度に続き2回目の実施となりました。
伊那谷合宿は、藤枝明誠高等学校男子バスケットボール部に迎えて、伊那谷を中心とした合宿支援者が一堂に集まり、「伊那谷にバスケットボールと合宿の聖地をつくる」ことを目指して企画・運営・発信を行っています。
今年度の合宿は、藤枝明誠高等学校男子バスケットボール部の選手47名、スタッフ7名(内2名は、学生マネージャー)を迎えて、2023年8月7日(月)~8月11日(金)の4泊5日で開催されました。本学からは、健康栄養学科でスポーツ栄養を学んでいる現役の学生、卒業生を含めて総勢12名が合宿に帯同して期間中の栄養サポートにあたりました。
藤枝明誠高等学校男子バスケットボール部伊那谷合宿のチームのテーマである「和の拡大」になぞらえて、栄養サポートにおいても「調和(全体のつり合いがとれたこと)・柔和(性質がものやわらかであること)」といった「和」をテーマに、合宿中に損失するものを補い、体調を整えるための栄養、厳しいトレーニングに安らぎを与える栄養を期間中の栄養サポートのテーマに設定しました。
【早朝トレーニングの様子】
【体育館練習中の水分補給チェックの様子】
【脱水予防のための尿比重測定の様子】
合宿期間中は、学生が中心となり、身体計測、定期的な体重測定、脱水状態を測定するための尿比重測定、合宿中の食事調査(基礎資料を作成するためのもの)、合宿中の食事で不足が想定されるタイミングや暑熱対策(プレクーリング)のための補食提供など、期間中に帯同できるからこそできる包括的なコンディショニングのための栄養サポートを実施しました。栄養サポートは、公認スポーツ栄養士をもつ教員が事前にチームや関係者と打ち合わせを重ねて計画を立て、合宿前には参加学生に測定方法や記録用紙作成のレクチャーも行いました。また、専門的な参加者への栄養サポートの説明や講習会、合宿中の即時フィードバックなどは、同教員が実施しました。
【身長測定の様子】
【体重測定の様子】
2022年度の同合宿で学生リーダーを務め、現在は松本市内の病院で管理栄養士となった卒業生も今年度の合宿に参加しました。本卒業生は、2022年度の合宿に参加したことが明確に管理栄養士を目指すきっかけになり、今年度の合宿への参加を卒業前から強く希望していました。管理栄養士の資格を取得した今年度は、合宿3日目の夜の時間を使い、「短期トーナメントを勝ち抜くための栄養戦略」というテーマで、英語論文を参考にした内容を日本人の高校生向けにわかりやすく纏めなおした講義を実施しました。選手も実施者も1年前とは異なる成長した姿を指導者に披露する機会となりました。
【OB(病院の管理栄養士)のセミナーの様子】
【現役学生による補食内容の説明の様子】
【補食提供の様子】
合宿の日数以上に計画段階から綿密な打ち合わせを重ねており、こちらに掲載しきれない多数のプログラムもあります。4泊5日という長丁場の合宿栄養サポートですが、本学の学生にとって、高校生年代ではありますが、全国レベルのアスリートに関わることができる貴重な機会で、今後スポーツ現場を目指したい健康栄養学科の学生にとって最高のプログラムになったと思います。このような機会を多く作って、学生の学びと体験を展開できるよう学科教員として引き続き尽力してまいります。
【合宿全プログラム終了後の集合写真(伊那谷を背景に)】
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