集中講義「証券実務」で札勘の実践練習

松本大学松商短期大学部では、"金融スペシャリスト・プログラム"として、金融機関内定者向けに、夏季休暇中の8月17・18日に「証券実務」の集中講義を実施し、１７名の学生が受講しました。

この講義は、証券外務員の資格を取得するためのものです。証券外務員とは、金融機関で金融商品取引業務を行う者で、外務員になるには、日本証券業協会の行う試験に合格しなければなりません。金融商品を販売する全ての金融機関で資格の取得が求められます。比較的難易度が低い二種試験と、難しいオプション取引やデリバティブ取引が出題される一種試験がありますが、本講義は一種試験の対策講座です。

受講者の多くが金融機関の内定者であり、入行・入庫後に必須となり、新入研修でも行われる札勘（お札の勘定）の練習を、元銀行員の教員の指導のもと両日行いました。模擬紙幣100枚をメクール（紙めくりクリーム）を使い、「縦読み」という方法でかぞえます。

学生は、はじめての経験で、なかなかうまくかぞえられませんが、教員がコツを教えると、すぐに上達します。真剣に取り組みながらも、楽しそうでした。初日に、少しコツを覚えた学生達は、自宅でも練習し、家族に披露したそうです。２日目の札勘練習では、多くの学生が上達し、練習の成果がみられました。

証券外務員対策の学習を集中的に行うことができ、あわせて札勘練習で来春から金融機関で働く意識を高められ、充実した集中講義となりました。