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「防災活動論」の授業の一環として、新村地区との合同避難訓練を行いました

地域防災科学研究所 
教授 入江 さやか

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7月7日に実施された「新村保育園・地域合同避難訓練」に、「防災活動論」の授業を履修している学生32人が参加しました。この訓練は、新村地区の住民でつくる「あたらしの郷協議会安全安心部会」が、地域防災力の向上のために毎年実施しているものです。

平日の昼間、大地震が発生したという想定のもと、大学に近い新村保育園のすべての園児を、保育園の職員や安全安心部会の住民のみなさんと協力しながら、避難場所に指定されている松本大学の多目的グラウンドまで誘導しました。学生は園児と手をつなぎ、避難ルートに危険がないか確認しながら徒歩で避難誘導を行いました。

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手旗を持ち避難ルートの安全を確認

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園児と手をつないで大学の多目的グラウンドに避難

大学の多目的グラウンドに集合したのち、再び園児を誘導して保育園に戻りました。訓練の後半は、学生が園児向けの「防災授業」を行いました。「じしんダンゴムシ体操」や、災害に関するクイズなどを通じて、地震などの災害が起きたときにどのようにして身を守ればいいか、わかりやすく伝えました。

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学生と園児がコミュニケーションする「防災授業」

(写真提供:新村地区地域づくりセンター)

訓練後、参加した学生からは「保育園が大学の近くにあるということは知っていたけれど、関わることはないと思っていた。しかし今回の活動を通して、もし地震が起きて避難しなければいけなくなった時には力になりたい、助けたいと強く感じた。 自分自身の命を守るための避難訓練はたくさんやったことがあるけど、誰かのために一緒に避難するという経験はしたことがなかったのでとても良い学びになった」などの感想が寄せられ、地域の人々と協働して行う防災活動は学生の貴重な経験と気づきの機会となっています。

「防災活動論」は、防災士の資格取得を目指す学生の必修科目です。避難所で使用する「ダンボールベッド」の組み立てや、避難所運営を体験するゲーム「HUG(ハグ)」、台風の接近を想定して情報収集や避難のタイミングを考えるマイ・タイムライン検討ツール「逃げキッド」などの実践的な演習を通じて、災害時に自ら率先して動ける知識とマインドを身につけることを目指しています。

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