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アーリー・エスクポージャー(早期体験学習)の実施
健康栄養学科
准教授 黒川 優
2月21日(水)、健康栄養学科1年生と2年生の学生が、ゴールドパック株式会社あずみ野工場で、アーリー・エクスポージャー(早期体験学習)を実施しました。
ゴールドパック株式会社は、東洋食品株式会社として日本で初めて野菜ジュース缶・にんじんジュース缶を製造した企業で、現在では自社ブランド製品の製造販売とともに、相手先ブランド名製造(OEM)を行っています。当日は全員でDVD鑑賞による施設概要の説明を受けた後、製造工場の見学を実施しました。
あずみ野工場では、北アルプスのふもとに広がる安曇野のおいしい水を利用した天然水や飲料の生産だけではなく、松本工場によって搾汁した野菜や果物を原料にして加工生産していました。これらの原料となる野菜や果物は国内の契約農場で収穫されるものを使用しており、地産地消にも貢献しているのだと感じました。季節ごとに甘味が変わるにんじんは、ブレンドすることで年間を通しておいしさを維持していることも学びました。
工場ではアーモンドミルク、コーヒー、お茶などの飲料が機械によって紙容器、缶、ペットボトルに高速で充填されていました。人によって工程が厳密に管理されている様子を見学できました。
品質管理ではHACCPのほか、国際規格であるISO9001やFSSC22000の認証のもと、大型機器による殺菌過程や製造された商品の細菌培養テスト、製品官能検査によって安全とおいしさが確保される過程を見学しました。日頃よく見かける商品が製造されている現場を見て、お互いに驚きや発見を口にしていました。
見学後は、飲料製造・食品衛生などの商品開発部門、食品衛生、電気制御の製造技術部門、食品衛生、検量分析の品質管理部門、営業・企画部門と事務部門といった会社の職種紹介をしていただきました。
学生とあずみ野工場で働く本学卒業生間での質疑応答も実施され、JAS規格やアレルギー、法律など仕事に役立っている大学で得られた知識や、取得するべき資格について教えていただきました。
大学で学ぶ知識が実際に社会でどのように役立っているか理解することで、今後の学習のモチベーション向上につながれば幸いです。