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松本市 臥雲義尚市長の講義「三ガク都」のシンカを加速~ジモトの学生に期待すること~ が行われました
松本大学図書館長
総合経営学科長 教授 清水 聡子
2023年11月28日、総合経営学部「マーケティング戦略」(2年次選択科目)において、松本市 臥雲義尚 市長による「三ガク都」のシンカを加速~ジモトの学生に期待すること~の講義が行われました。2022年6月30日、「三ガク都」松本のシンカの講義に続き、2度目のご登壇です。
「東京一極集中は変えられるか。インフレと円安で豊かになれるのか。人口定常化は実現できるのか。」と学生に質問を投げかけながら、松本市が取り組んでいる、そして取り組むべき戦略について丁寧にそして熱く語りかけてくださいました。
2014年「消滅可能性都市896」が日本創成会議によって公表され、人口減少社会への問題意識が提起されました。講義では松本市の人口の推移、松本市の出生数・死亡数の推移、松本市の人口の社会動態(転入-転出)の推移のデータが提示されました。2022年転入超過都道府県(住民基本台帳人口移動報告)によると長野県は595人の転入超過で第10位、長野県内19市人口の社会増減(2022年)では松本市は742人増の第1位です。
また「日本の都市特性評価2023」で松本市は「住みやすさと自然環境が魅力の戦略的観光都市」として過去最高の第8位となり、居住環境の満足度では第1位、自然環境の満足度では第4位を獲得しています。
アフターコロナで人々は「国境を越えて往来する時代」となりました。松本市は「ジェンダー平等は世界基準」「女性にとって良い環境は男性にとっても良い環境」「女性と若者に選ばれるまちになる」「一人ひとりが豊かさと幸せを実感できるまち」を目指し、臥雲市長は「松本中心主義」でいこうと語りました。また松本大学の学生には「世界に目を向け、ジモトを大切に」と呼びかけました。
臥雲市長の講義をもとにレポート作成や展示制作がはじまりました。松本大学図書館では「松本のミライを考える」として「松本市と公園」をテーマに清水ゼミ3年生と協働展示を行いました。学生は「幸せを実感」するためには何をすべきかを考え、取り組んでいます。
松本大学では「学びは、地域にある。」をキャッチフレーズに、地域の抱える課題を発見し、それを解決するための知見と実践力を身に付ける様々なプログラムが実施されています。今回の臥雲市長の講義、問いかけは学生に大きなインパクトを与えました。松本大学生として何ができるか、地域の魅力の発見および情報発信者の役割をどう担っていくのか、主体的に学び、どう行動するか。さぁ、聴講した学生の皆さん、松本のシンカ(進化・深化・真価)を加速させることができますか?
臥雲市長、学生への温かいメッセージ、ありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。