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【続報】「三大学学生交流課題研究会議」を初開催
総合経営学部長
教授 尻無浜 博幸
第1回「三大学学生交流課題研究会議」が9月9日(金)~11日(日)に本学で開催されました。この会議は、北は札幌市の札幌大学から、南は鹿児島市の鹿児島国際大学、そして日本の真ん中にある松本大学の三大学の学生が、地域課題をテーマに異なる環境の中から共通した地域的、社会的課題について議論し共有することにより、広い視野や多様な見識を持つ人材の育成を目的としています。初回のテーマは「地域防災」を掲げました。
まず本学で防災士資格を取得し、地域防災について学ぶ学生が、現状の取り組みとその課題について4項目提示し、その内容を論題として議論しました。①学生が防災士を学ぶ必要性や今後の活用、②保育園児への防災教育における重要点とその手段、③地域防災におけるコミュニティFM局の特異性、④中学校における避難所運営への関与です。また札幌大学からの雪害や北海道胆振東部地震の経験、鹿児島国際大学からの火山、台風害のことを論題に加えてグループディスカッションをしました。
このディスカッションにあたり、地域防災科学研究所長の木村晴壽教授(総合経営研究科/観光ホスピタリティ学科)からは、足元の防災は命を守る行動であり、その後確実に逃げる行動であるとし、その過程での自助と共助のあり方について今回議論を深めてほしいと助言がありました。
2日目には、松本市島内地区を訪問し、実際に地域防災に取り組んでいる7人の町会長から現状の課題をうかがいました。最終日に成果をまとめ、グループ毎で発表し、地域防災をテーマとした地域課題の共通項を学生は認識することができました。
この会議は今後1年に1回、各大学が持ち回りで担当して進めていくことになっており、来年の当番校は札幌大学の予定です。
なお、開催初日には3大学による交流、研究、地域貢献などを目的とした包括連携の調印式が行われました。