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健康栄養学科1年生が、アーリー・エクスポージャー(早期体験学習)を実施
健康栄養学科
助手/管理栄養士 水野 尚子
6月29日(水)、健康栄養学科1年Aクラスの学生が、松本市東部学校給食センターで、アーリー・エスクポージャー(早期体験学習)を実施しました。
アーリー・エクスポージャーとは、入学後のできるだけ早い段階で、医療や福祉、行政や教育等の現場の方々との交流を通して、職業に対する使命感や大学で学ぶモチベーションを高めることを目指したプログラムです。健康栄養学科は、新型コロナウイルス感染症の影響でここ数年実施を見合わせていましたが、受け入れ施設のご理解のもと感染拡大防止に最大限配慮して実施されました。
松本市東部学校給食センターは、一日当たりの食数が約7500食で、松本市内18校(小学校11校、中学校7校)の給食を担っています。当日は学生を1班・2班に分け、DVD鑑賞(施設の概要)と施設見学(給食室等)を実施しました。
その後は、栄養教諭・学校栄養職員の先生による、「栄養教諭の仕事について」の講話を拝聴しました。講話では、学校給食の仕事(栄養教諭)は、主に衛生管理、給食管理・献立作成、食に関する指導(お便りメッセージ)であること、特に衛生管理・給食管理は、異物混入や食中毒、発注ミスが無いように日々緊張感の連続であること等が語られ、学生時代にしっかりと学ぶことの重要性が強調されました。
また、現在担当の小学校(小学1年生対象)で、栄養教育をどのようにしているかを、実践形式で紹介、給食を残さずに食べてもらうための工夫を教えていただきました。さらに、なぜ自分が栄養教諭になろうとしたのか、について言及。教育実習先の栄養教諭の先生の「こんなに素晴らしい仕事はない」という言葉に触れたから、という貴重なエピソードを述べられました。現在の自分は、実習先の栄養教諭の先生の域までには達していないが、悪戦苦闘しながらもやりがいのある仕事であること、また子供たちから「おいしかった」という言葉をかけてもらえることが一番うれしいことであると語りました。
最後に、栄養教諭としての使命について、①安心・安全な給食を届ける、②食を大切にし、将来健康に生活できる子どもを育てる助けとなる、③現在の子どもたちの成長を助けるための栄養管理の助けとなる点を挙げ、次代を担う学生たちの今後の成長を期待しつつ講話を締めくくられました。
入学して三か月、このアーリー・エスクポージャーが、充実した学生生活と将来の夢を実現する一助となれば幸いです。
参加した学生の感想(一部抜粋)
【Aクラス/6月29日実施】
- 安全性や健康面、時間など様々なことに配慮が必要で、とても責任感のある仕事だと改めて実感した
- 生涯学び続けなければならないということを知り、今までの基礎は決して無駄にしてはいけないと思った
- 大量調理の様子は圧巻だった
- 緊張感のある職場で働く栄養教諭の凄さを改めて感じた
- 子どもたちの成長を助けるための食育として様々な工夫が求められていることがわかった
- 私も食の大切さを誰かに伝えていきたいと思った
- これからの進路を考える良いきっかけになった 等