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松本市長、高山副市長、環境省所長に対し、学生が調査報告書を贈呈しました

観光ホスピタリティ学科
准教授 中澤 朋代

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中澤ゼミでは今年度、姉妹都市50周年として2021年より始まった松本高山Big Bridge構想に関連し、松本駅から岐阜県高山駅までの中部山岳国立公園南部地域の観光圏形成と各地域の観光地域づくりを視野に入れて、乗鞍岳でのEバイク利用調査を行い、このほど46ページにわたる調査報告書を完成させました。

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「中部山岳国立公園南部地域」推進のロゴ

報道にもありました通り、2月25日(土)午前に松本市内で行われた当該地域のルート名称決定会合を受けて、午後に信毎メディアガーデンホールにてルート名称発表会が開催され、新ルート名「Kita Alps Traverse Route(北アルプス・トラバースルート)」が発表されました。その舞台に登壇されていた松本市・臥雲義尚市長と、高山市・清水雅博副市長、環境省中部山岳国立公園管理事務所・森川所長に対し、発表イベント終了後、観光ホスピタリティ学科中澤ゼミの学生奥原陸斗さん、鎌倉萌さん、白澤利基さんが壇上に上がり、報告書冊子「乗鞍岳におけるEバイクの実踏調査報告書」をそれぞれ手渡しました。

また、松田優さんから松本市アルプスリゾート整備本部・洞沢明雄本部長に冊子が贈呈されました。

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本報告書はEバイクを若年層が利用した際の意義や課題、乗鞍岳での自転車利用の課題と解決のアイデアが記されたもので、宮澤広武さん、田中駿さん、奥原軍さんが中心になってまとめました。当該地域では今後の観光ターゲットに国内外の若年層が示されていますが、現状の利用は多くはなく、学生が自ら課題を探ろうとしたものです。ところが9月に行った調査の4日後に、乗鞍スカイラインの一部が崩落し、全面通行止めとなりました。現在再建まで数年が見通されており、しばらくは乗鞍ライチョウルート(エコーラインとスカイラインをつなぐ名称)を実走することが困難となってしまいました。厳しい自然の力に改めて畏敬の念を感じつつも、開通までの時間に受け入れの準備を進めるためにこの度の調査記録が役立てば幸いです。

当該地域はコロナ禍に構想が立ち上がり、民間や観光協会、行政が両市、両県で連携しながら新しい地域の観光の受け入れを模索しています。自然とその地の暮らしが守られる仕組みをどのようにつくっていくか、ゼミでは引き続き調査研究に取り組んでいきます。

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