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2023/02/14
  • 教育研究情報

「2022年度松本大学教育実践改善賞」の授賞式を挙行しました

全学教職センター長
教授 山﨑 保寿

2022年度松本大学教育実践改善賞の授賞式が、2月11日(土)に本学で行われました。本賞は、松商学園の創立120周年の記念事業として、学校教育における教育実践または地域の教育振興に実績が顕著な教員を表彰し、長野県全体の教育振興に寄与することを目的としたものです。

一般教員部門に18名、卒業生部門に1名、合計19名の応募がありました。校種は、小・中・高校のほか、特別支援学校など様々で、年齢も20代から60代までと幅広い層からの応募となりました。

審査の結果、一般教員部門で4名の方が松本大学教育実践改善賞に輝きました。また、優れた論文の応募が多かったため、特別賞を4名に授与することにしました。

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以下に受賞者と論文名をご紹介します。

松本大学教育実践改善賞

一般部門賞

小林 綾音(長野市立篠ノ井西中学校教諭)

「中学校道徳科 特別支援学級における『自己を見つめること 表現すること』を支援する授業づくり」

この度は、名誉ある賞を頂き、誠に光栄に思います。今回の論文では、中学校の自閉症・情緒障害特別支援学級での道徳科の実践についてまとめました。自己を見つめることや考えを表現することの困難さをどのように支援するか試行錯誤する中、自情障学級での道徳科について参照できる実践や研究の少なさも感じていたことから、今回この論文にまとめることにいたしました。私の拙い試行錯誤の記録ではありますが、同じ悩みを抱える方の助けになればと思います。本実践にあたり、ご指導、ご助言、ご協力いただいたすべての皆様に感謝申し上げます。今後も一層の研鑽に励んでまいります。

中澤 里佳(長野県松本養護学校教諭)

「評価規準の設定で授業はどう変わるか-PDRサイクルを踏まえた実践による検証-」

この度は、身に余る賞を賜り、喜びを感じると共に身の引き締まる思いです。今回の論文は「実態把握を大切にした学習課題を設定し、生徒と共有し得る評価規準を設けて評価すること」を、PDRサイクルに基づき実践検証し、その成果をまとめました。個別学習の更なる充実のために、共に知恵を絞り実践を積み上げながら研究に関わって下さった全ての先生方に感謝申し上げると共に、先生方の実践が、このように素晴らしい形で実を結んだことを大変誇らしく感じております。頂戴いたしました賞に恥じぬよう、これからも生徒の個別学習の充実は学校目標「わたしらしく わたしから せいいっぱい」に通じると胸に刻み、微力ながら尽力して参りたいと思います。

宮島 雅子(塩尻市立吉田小学校養護教諭)

「児童が行う睡眠のセルフモニタリングの3年間の取り組みから-体調を崩す児童が出ることなく行事が実施できることを目指して-」

教育実践改善賞をいただけたこと、大変うれしく思います。昨年、今年と賞に応募し、丁寧な講評をいただけたことで、自分の実践で足りなかったことや研究のまとめ方などがわかりました。

この研究を通し、改めて子どもたちが「睡眠と体調の関係」を意識出来ていないことや、帰宅後の生活が社会体育、習い事、塾などで忙しく、そのために就寝時刻が遅くなっている実態も見えてきました。

今後は睡眠のセルフモニタリングを継続するとともに、他の学年にも「睡眠」に関する学習を行い、睡眠が体や心の健康に関係していることを伝えていきたいと思っています。

望月 誠(長野家政学園長野女子高等学校教頭)

「地域課題を解決する実践活動を通した地域連携-長野女子高等学校の地域連携活動を事例に-」

この度は、2022年度「松本大学教育実践改善賞」にご選定いただき、誠にありがとうございます。本研究はこれまで行ってきた地域連携活動をまとめた実践報告になります。活動の主役は高校生(本校生徒)と、高校生の活動をいつも温かく支えてくださる地域住民(長野市三輪地区)の皆さんです。ここ数年は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、活動の中止が相次ぎました。もどかしさを感じながら、その不安や焦りを振り払うつもりで、この論文を書きました。改めて生徒たちの多様な活動のなかに、地域社会の未来や可能性があるように感じています。今回の受賞を励みに、今後も高校生が地域でアクションを起こせるように支援してまいりたいと思います。

特別賞

池田 大二(長野県寿台養護学校教諭)

「能動的作業学習についての一提案-『訓練』から『学習』へ-」

瀧澤 公也(松本市立筑摩野中学校校長)

「教育課程改善における校長のリードと教職員支援」

小林 将樹(長野県佐久平総合技術高等学校教諭)

「ESDの視点を取り入れた探究学習の実践-地域と連携した探究学習の事例-」

新村 涼一(松本市立筑摩野中学校教諭)

「学習者の興味・関心を高める文法指導-文法と実生活との関わりの提示を手立てとして-」

※受付順に掲載

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