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2021/05/27
  • 教育研究情報

学校教育学科 秋田真教授と守一雄教授の共著論文が国際学術誌『社会科研究誌』に採択

教育学部学校教育学科
教授 守 一雄

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本学教育学部学校教育学科の秋田真教授と守一雄教授の共著論文「男女平等教育の授業で小学6年生の女性に対する潜在イメージはどう改善したか (How Implicit Image of Woman Changed in Japanese Sixth-Grade Children after a Gender Equality Education Lesson)」が『社会科研究誌 (Journal of Social Studies Research』(国際社会科教育学会)に採択になりました。

国連が進めるSDGs(Sustainable Development Goals: 持続可能な開発目標)の一つに、男女共同参画社会の実現があります。しかし、日本は国会議員の女性比率がOECD加盟国の最下位レベルであることなど、世界の男女平等ランキングで153カ国中の121位に低迷しています。

この研究では、日本でもジェンダーギャップの指針の一つである女性議員割合が低い青森県に在住の小学生(男女各46名、合計92名)に男女平等社会の実現に向けての授業を行ったものです。特に重要なポイントは、「潜在連想テスト」という新しい測定方法を使って、その授業の前後で女性に対する潜在イメージを測定し、授業の効果を検証したことです。研究の結果、男子児童は授業前には女性に対して中立的なイメージを持っていましたが、授業後には肯定的なイメージに改善されました。また、女子児童は授業前から肯定的なイメージでしたが、授業後にはさらに肯定度が高まったことがわかりました。このような社会的態度についての授業の効果は、従来、授業後の感想文などで質的に評価されていただけでした。この研究では、授業の効果を量的に検証したことが特徴です。

 また、社会科教育の研究成果は国内の学会誌などに発表されることはあっても、国際的な学術誌に発表されることは少なく、権威ある国際誌に掲載されることになったことも特筆に値することです。

この論文は英文ですが、自動翻訳で日本語にしたものを下記からご覧いただくことができます。

(科学技術振興機構の運営するデータベースresearchmap)

https://researchmap.jp/kaz-mori/published_papers/32384612/attachment_file.pdf

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