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中澤ゼミの学生が「飛騨高山学会」で国立公園のエコツアー提案を発表
観光ホスピタリティ学科
准教授 中澤 朋代
12月5日(土)午後に、岐阜県高山市にて「第2回飛騨高山学会」が開催されました。松本大学からは、中澤ゼミナールに所属する10名の学生がリモート発表を行いました。この研究発表は、今年8月に岐阜県中部山岳国立公園エリアの活性化プログラムに募集し、採択されたことを受けて、岐阜県中部山岳国立公園活性化推進協議会の支援を得て行いました。
発表テーマは「子どもや家族が楽しめる国立公園のエコツアーの提案」です。国立公園エリアのうち2700mまでバスで行くことのできる山岳観光地、乗鞍岳に着目し、10月には乗鞍岳を訪問し、地理や資源、課題を把握しました。また参考として近隣の上高地に赴き、それぞれ学生がガイドによるエコツアーを体験したり、モデル事業に参加し検証したりするなど経験して、総合的に実現可能なメニューとして考案しました。
乗鞍岳は通常は岐阜県、長野県の両側からアクセスでき、バスターミナルのある畳平周辺は高山植物のお花畑がすばらしく、好天で健脚の条件が揃えば山頂に1.5時間ちょっとで行ける利便性など、良質な山岳観光資源を有しています。しかし、近年は利用者が減少を続けている上に、今年は梅雨の災害で岐阜県側が通行できない事態となっています。
そこで、今のうちに活性化方策を検討し、準備できるよう考えました。ターゲットは新規客層の親子や登山初心者で、山頂に行かずとも安全に楽しめること、そこにしかないものを体験できるなど、無理なく既存の体制の中で実施できることに視点を置きました。具体的には、常設自然体験として"ガイド付き"もしくは"ガイドなし"でも対応可能な「スタンプラリー」、特別メニューとしてそり遊びの「雪渓を楽しむ」、荒天・雨天時の地元木材を使って親子で作る「クラフト」の3種のプログラムをまとめました。
リモート発表に際しては、大会事務局も初の試みであり、前日のリハーサルから双方に調整が必要でした。当日は大学講義室にて大ホールの進行をYouTubeで視聴しながら、順番を待ちました。当日に至るまで発表資料作成、スピーチ原稿、発表練習、機器操作などを10名で分担してきたので、大会終了直後に会場事務局から電話で、「皆さん、完璧な進行でした」との評価に全員が安堵しました。
発表予稿については、飛騨高山学会のホームページに掲載されています。