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オンラインを活用したESD塾を実施

観光ホスピタリティ学科
専任講師 田開 寛太郎

8月17、18日の2日間、信州遠山郷(長野県飯田市)の小中学生を対象とした「自磨の時間―遠山郷ESD塾」を開催しました。例年は実際に足を運んで、子どもたちの学習支援や自然体験活動を行うのですが、今年はオンラインを活用して教員は大学の研究室、大学生は自宅から参加しました。子どもたちは公民館に集まり、地域住民の方々のサポートを受けながらパソコンやタブレットの機材とインターネット接続を用いて、バーチャル空間でつながり、参加者同士がリアルタイムで交流しました。

今回の活動とその様子について、学生によるレポートでご紹介いたします。

*ESD塾について

立教大学ESD研究所が中心となり地域と連携して運営。昨年度の様子はこちら

学生レポート

中村拓磨(総合経営学科3年)
太田陽介・北澤柚香・山崎駿次(観光ホスピタリティ学科3年)

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アイスブレイクの様子

1日目は午前9時から子どもたちが公民館に集まり、オンラインの学生(麻布大学、立教大学、東京農工大学、松本大学)と一緒に開校式を行いました。その後、子どもたちは各部屋に分かれて、大学生とオンライン学習を始めました。松本大学は高学年を担当し、はじめにアイスブレイクを行い、「タケノコニョッキ」や「絵しりとり」をして子どもたちと交流をしました。

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オンライン学習の様子

また、大学や松本の観光地の紹介のほか、2日目につながる学習として「観光」について学んでもらいました。
オンラインの交流ということで仲良くなれるか心配でしたが、なんとか子どもたちと打ち解けることができたのではないかと思います。ただ、今年は現地に行き、直接交流することができず、寂しく思います。

学習会が終わると、子どもたちはちかくの川に移動し、自然体験活動を行いました。

2日目は、子どもたちから川遊び(自然体験活動)の感想を聞きました。同じ川で遊んでいるはずなのに、学年や子どもの感性によって感じ取ることは様々で、「川でこんな生き物が見つかった!」と子どもたちから教えてもらうこともありました。

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発表の準備

その後、グループ発表に向けて、「遠山郷のおすすめスポット」を踏まえたツーリズム(旅行体験)について皆で一緒に考えを巡らせました。オンライン環境で凝り固まっていたお互いの仲も、2日目になると打ち解け、遊び、楽しみながら学びを進めていくことができました。

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オンライン発表会の様子

発表会では、各グループから大学生と学んだことについて、オンライン学習の成果を共有しました。低学年は自然物を使ったモザイクアート、中学年は生き物クイズ、中学生は遠山郷と自身の将来の理想の姿について発表するなど、子どもの成長に合わせてテーマは様々で、非常に価値のある発表会になりました。最後にはオンラインでつないだモニター画面と遠山郷にいる方々との集合写真を撮る、といったオンラインならではの締めくくり方が新鮮でした。

最後に、今回のESD塾では企画運営にも大学生が関わらせていただき、大学の先生や他大学の学生とオンラインでつながり準備を進めてきました。昨年のように現地に行けない中、オンライン上で楽しんでもらうにはどう工夫したら良いかを中心に内容を練っていき、限られた時間で何ができるかを考えるのは大変でしたが、オンラインという形でも開催できて良かったと思います。子どもたちはこちらが想定していたよりも反応が良く、時間がたつにつれて仲を深め、楽しみながら活動に取り組むことができました。また、昨年参加した子どもたちと再会し、みんなの成長を感じることができたのもとても嬉しかったです。

事前の学習環境の準備や、当日の現地サポートをしてくださった南信濃公民館、上村公民館の館長さん、公民館主事さん、そして、和田宿にぎやかし隊をはじめとする遠山郷の皆様のおかげで2日間を無事に終え、貴重な経験をすることができました。ありがとうございました。

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