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スポーツ健康学科卒業生(現大学院生)の卒業論文が、アメリカの科学誌に掲載

松本大学大学院 健康科学研究科
准教授 河野 史倫

本学スポーツ健康学科の2019年度卒業生である清水純也さん(現本学大学院生)の卒業論文が、アメリカの科学誌「PLoS ONE」に掲載されました。


韓国体育大学校 Chang Keun Kim教授との共同研究により、急性のレジスタンス運動または慢性的なレジスタンストレーニング前後のヒト骨格筋サンプルを取得し、遺伝子の変化を解析することが清水さんの卒業研究のテーマでした。解析の結果、以下のことが明らかになりました。

  • レジスタンス運動の直後では、筋発達、ストレス応答、代謝に関連する遺伝子の発現が顕著に高まる。
  • レジスタンストレーニングによってヒストン修飾に変化が生じ、遺伝子の発現が高まりやすい状態になった

以上の結果から、繰り返しの運動により運動に対する骨格筋の応答が良くなることが分かりました。骨格筋における運動効果の獲得にも密接な関係があると考えられます。慢性的な運動の影響が遺伝子の変化として骨格筋に残り運動効果を高めることも、運動を継続するメリットと言えます。

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