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2021/02/15
  • 教育研究情報

「松本大学教育実践改善賞」に県内教員3名が輝く!

全学教職センター長/教授
山﨑 保寿

学校法人松商学園創立120周年を記念し、長野県全体の教育振興を目的とした松本大学教育実践改善賞が3年目を迎えました。2020度は、一般教員部門に13名、卒業生部門に5名、合計18名の応募がありました。厳正な審査を経て、一般教員部門の3名が本賞に輝きました。
受賞論文の内容は、小学校における20年以上にわたる水泳学習の指導に基づく系統モデルの提案、新学習指導要領で求められるカリキュラムマネジメントを推進するための教科横断的学習モデルの提案、養護学校において視覚支援と聴覚支援を組み合わせた授業改善に関する実践的研究でした。いずれも、教育実践の工夫と改善に優れ、長野県教育界への波及効果が大きい点が高く評価されました。
また、優れた論文の応募が多かったため、特別賞を11名に授与しました。本賞への応募が、長野県教員のさらなる意欲向上につながり、また、卒業生には教員として一層の力量向上を図るための目標になれば誠に幸いです。
なお、今年度は新型コロナウイルスの影響により授賞式が開催できなかったため、受賞者3名からコメントをいただきました。

松本大学教育実践改善賞

一般教員部門

竹内 隆司(長野市立信更小学校教諭)
「小学校における水泳学習指導の系統モデルについての提案」

この度の2020年度「松本大学教育実践改善賞」受賞を大変光栄に思います。今回、応募した論文は、学校現場におけるこれまでの体育実践から得た知見と実践の成果をまとめたものです。教職に就いて以来、どのように子どもが運動学習をしたらよいかを探究してきました。その中で、運動に慣れ親しみながら、運動がわかり、できるようになり、存分にその楽しさが味わえるように体育指導に携わってきました。今回は私案ではありますが、小学校6年間の水泳指導の道筋をまとめることができました。このような機会を頂戴しましたこと、心より感謝申し上げます。また、今回の論文が、実践家である学校現場の先生方の、水泳指導の参考に少しでもなれば幸いです。これからも、学習者である子どもたちの笑顔を求めて、教壇に立つ者として、よりよい学習指導・教育実践を心がけていきたいと思います。

藤森 祐介(大町市立仁科台中学校教諭)
「いつでも、どこでも、だれでも実践できる教科横断的な学習―持続可能なカリキュラムマネジメントを推進するための教科横断的学習モデルの提案―」

この度は、名誉ある賞を頂きまして、誠に光栄に思います。この研究は、様々な研修、諸先輩方のご指導、同じ志をもつ仲間との対話、そして何より担任の生徒たちとの学び合いを形にしたものです。それがこのような形で評価を頂いたこと、本当にありがたく思います。この論文を支えてくださった全ての方に、そして研究のモチベーションであり続けてくれた私の家族に、この場をお借りしてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。この論文が、地域の教育改善に、ひいては世の中を良くすることに少しでも貢献できるならば、一教員として、これにまさる喜びはありません。私自身、今後とも一層の研鑽に励み、目の前の子どもたちと共に、学び続けていきたいと思います。

磯 愛香(長野県花田養護学校教諭)
「視覚支援と聴覚支援を組み合わせた授業改善」

この度は日々の実践を評価していただき、ありがとうございます。本校勤務も2年目となり、1年目に感じた肢体不自由児教育における難しさについて、どれか一つでも目に見える形で改善案を試行することが一つの目標でした。今回は特に、大きな行事に絡む授業改善を行っているため、グループだけでなく部全体の行事予定が例年とは違ったものになりました。例年通りでないことには新たな労力が必要になりますが、私の提案を快く受け入れてくださったグループ、部全体の先生方の協力が本実践の根底にあります。生徒にとって良いと思うことを柔軟に取り入れてくださる周りの先生方に感謝し、これからも授業改善に取り組んでいきたいと思います。

特別賞

一般教員部門

中山 厚志(小諸市立坂の上小学校教諭)
「坂の上小学校 開花植物しらべ」

秋山 美津子(安曇野市立三郷中学校養護教諭)
「脳科学理論を活用した健康教育」

二村 俊(大町市立大町北小学校教諭)
「アセスメントを介した支援の実際~音声付き教科書を活用した成果と課題~」

小山 正博(大町市立大町東小学校教諭)
「これからの運動会のあり方を考える」

藤巻 聡史(松本市立波田小学校教諭)
「社会科における対話活動の充実~物語り作文とICT機器を活用して~」

松田 文子(安曇野市立豊科南小学校講師)
「コロナ禍における院内学級の学習の在り方について」

新井雅貴(上田東高等学校講師)
「民族音楽を題材とした鑑賞授業の実践」

木田 達也(安曇野市立豊科南小学校教諭)
「コロナ禍で見えた課題『受動的な家庭学習』」

横澤 克彦(上田高等学校教諭)
「新CSにおいて、高校数学科では、どのような授業改善が求められているのか」

丸山 裕也(飯田養護学校教諭)
「知的障がいを有する子どもを対象にした防災教育の在り方について」

卒業生部門

浅見大輔(諏訪実業高等学校教諭)
「休講中におけるGoogle Classroomを活用した家庭学習支援の実践」

※受付順に掲載

お問合せ先

松本大学教職センター

【担当】
山﨑

TEL.0263-48-7260

yasutoshi.yamazaki@t.matsu.ac.jp

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