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2019/11/26
  • アウトキャンパス・スタディ事例

総合経営学科・兼村ゼミで地域企業を訪問調査
~(株)LAKE・E2【岡谷市】~

総合経営学部総合経営学科
教授 兼村 智也

私のゼミでは企業経営にかかる疑問や問題意識を、実際に地域中小企業に出向き、お話を聞くことで解明につなげていくという取り組みを行っています。昨今、地域の中小企業は大変な人手不足の状況に陥っています。そうしたなか女性労働力を積極的に活用する(株)LAKE・E2(岡谷市)を11月25日(月)に訪問させていただきました。


同社会長の西村幸氏は、1978年にリバー精工(現・リバー・ゼメックス)を設立以来、医療機器分野を手掛け、今日に至るまで製品に応じて複数の会社を設立してきました。訪問先のLAKE・E2もその一つですが、各社に共通してみられるのは女性、なかでもシングル・マザーの活用です。現在、同社とリバー・ゼメックスには合わせて80名ほどの従業員がいますが、そのうちシングル・マザーが約20名、子供が小学校を卒業して手を離れた(元)シングル・マザーが15名、両者を合わせると従業員の約半分を占めています。西村会長によれば、こうした女性を意図的に採用したわけではなく、「仕事に熱意をもつ人」を採用していった結果、このようになったとのことでした。

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西村会長の話に聞き入るゼミ生

それだけ彼女たちの熱意は大きいことがうかがわれますが、「女手一つ」で生計・家事を支える負担は生半可なものではなく、欠勤や早退を余儀なくされることも少なくありません。そうした際、他の従業員がカバーできるように従業員全員が全工程をマスターする。そのため、社員教育に力が注がれ、新人には現場で修得した技術をレポートにまとめ、入社半年後に提出することを義務付けています。そのレポートを実際、みせてもらいましたが、そこには各自の工夫がみられ、こうした日常の取り組みにより全社挙げてのフォローが可能になっていることを学生も理解したようでした。

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新人が作成・提出するレポート


最後になりましたが、ご多忙のなか、このような機会をいただきました西村会長、また準備にご尽力いただきました杉原様にこの場を借りて厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。

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西村会長とともに

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