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富山市で合宿型プログラムを実施 - SDGs、SATOYAMAをテーマに
観光ホスピタリティ学科
専任講師 田開 寛太郎
10月26日・27日の2日間、富山県富山市にて「みんなのSATOYAMA-描こう!森とわたしのミライ」を実施しました。
この活動は緑の募金子どもたちの未来の森づくり事業(NPO法人きんたろう倶楽部主催)の一つとして行われました。里山(SATOYAMA)や持続可能な開発目標(SDGs)について学びを深めるとともに、里山の維持管理や利活用に向けたアイデアについて、松本大学、富山県立大学、富山大学の3校から計15名の大学生と地域の方々が一緒になって考えました。
学生レポート
総合経営学部観光ホスピタリティ学科
山崎 駿次(2年生)
1日目は富山大学五福キャンパスで講演や討議をおこないました。東京大学の中村和彦先生の講義ではSDGs、サイバーフォレスト、ICT活用の3点の視点から、環境について学ぶことができました。「森と人を近づけるには単に『繋ぐ』のではなく、一歩一歩確かめながら『紡ぐ』ことが大切」という言葉を受け、自然と人の今後の関わり合い方について考え直すことができました。
次に、SDGs×SATOYAMAの自由討議では、一般社団法人PECとやま事務局長の堺勇人さんから話題提供があり、森づくりの取組みがいかにSDGsの達成に貢献するかについて話し合いが行われました。呉羽丘陵ブランド梨の剪定枝の利活用を参考に、里山資源の活用方法とSDGsの関わりについて学生たちからも意見が飛び交いました。
この日の夜には、参加した学生たちと地域の方々の交流会としてバーベキューが催されました。
2日目は午前に野外活動、午後は2日間の講義や課外活動を振り返りながらのワークショップが行われました。野外活動ではきんたろう倶楽部や金屋ふるさとの会の皆さんが管理している「金屋幻の滝」とその周辺を散策し、見る、触れる、食べるなどの五感を使って、楽しみながら里山の魅力に迫りました。午後のワークショップでは、課外活動で得た感触をもとに地域の方々と学生が一緒になって「森(里山)のミライ・デザイン」と題して、私たちが望むこれからの里山の姿を模造紙に描いていきました。発表されたアイデアの中には、自然の中でのプロジェクションマッピングや山菜カフェ、子供や大人が遊べる遊具の設置などがあり、地域の方々から「面白そう」「やってみたい」という声があがり、これからの富山の地域づくり・森づくりが明るくなるように感じました。
この活動が終わった次の週には、里山の階段を整備する森林整備活動があり、松本大学からも4名が参加しました。掛矢(木製のハンマー)やノコギリを使い、たくさんの汗を流し、里山整備の大変さを実感できたこともいい経験です。
最後に、今回の活動では、環境について全く違う視点から学ぶ学生が集まったことで、お互いに新しい考えや発想に出会うことができ、文系、理系の枠を超えた非常にユニークな活動となりました。また、学生だけでなく、実際に里山に関わっている地域の方々とも考えを共有できたため、多様な価値観を身につけることができたと思います。
きんたろう倶楽部、PECとやま、富山県立大学、富山大学、金屋ふるさとの会の皆様のおかげで大変貴重な時間を過ごすことができました。ありがとうございました。