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2019/07/24
  • アウトキャンパス・スタディ事例

総合経営学科・兼村ゼミで地域企業を訪問調査~サン工業(株)【伊那市】~

総合経営学部総合経営学科
教授 兼村 智也

私のゼミでは企業経営にかかる疑問や問題意識を、実際に地域中小企業に出向き、お話を聞くことで解明につなげていくという取り組みを行っています。今回は、従業員にとって「働きがいのある会社」「働きやすい会社」とはどんな会社なのか、これについて伊那市のサン工業(株)をご訪問させていただきました。

同社はメッキという業種でありながら、従業員の平均年齢は33歳と若く、従業員の女性比率も35%と高い会社です。かつては高齢の職人集団が中心で女性も少なくなかった同社が、なぜこのように変わることができたのかをお尋ねしました。
理由として、メッキ工場とは思えないクリーンな施設の整備(写真1)に加え、社内のコミュニケーションが活発で家庭的な雰囲気にあること、人材育成に積極的であること、新しいことにチャレンジできる環境にあること、これらに必要な財務力を生み出す源泉として幅広いメッキ技術と提案力があることがわかりました。もちろん、この背景には改革を実行してきた川上社長の明確なビジョンとその方向で実務を牽引するスタッフの実践力や熱意があることは言うまでもありません。

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(写真1)メッキ工場を見学

当日はご多忙のなか、川上健夫社長自らご説明いただき(写真2)、また酒井信幸部長、細田文恵課長、中山創主任から懇切丁寧なご対応をいただきました。さらに私のゼミOBで同社で奮闘する北原裕貴君からも工場案内(写真3)を受けるなど話を聞くことができました。

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(写真2)川上社長から説明を受ける

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(写真3)OBの北原君からの工場案内

卒業生が地域企業の一翼を担うまで成長する姿をみるにつけ、嬉しく思うとともに、私にとっても地域の大学が果たすべく役割を再認識する機会にもなりました。もちろん経営学を勉強しながら、日頃、こうした優良企業やその経営者の方々と接することのない学生たちにとって、有意義かつ刺激的な機会となったものと確信しております。こうした「活きた教材」から学習することで学生が企業経営について、また地域企業への興味や理解を深めることを期待するばかりです。

ご協力いただきました川上社長以下、サン工業㈱の皆様にはこの場を借りて厚く御礼申し上げます(写真4)。ありがとうございました。

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(写真4)最後に皆で同社スローガン"Yes, I can"

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