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飯塚ゼミでアウトキャンパス実施、日穀製粉株式会社で食品の安全・安心を学ぶ
松商短期大学部 経営情報学科
准教授 飯塚 徹
松商短期学部の飯塚ゼミでは、経営を学んでおり、2019年6月25日(火曜日)に、日穀製粉株式会社松本工場において、当社の信州産のそば粉でそば打ち体験をし、等々力工場長から、経営方針や品質管理などのお話をお聞きし、工場見学を行いました。
そば打ち体験は、学生各自一人前ずつ打ちました。当社生産の信州産のそば粉を、信州の天然水を使用し、水回し⇒練り⇒くくり⇒丸出し⇒仕上げのし⇒たたみ⇒切り⇒ゆでの手順を経て、そばを完成させました。初めて体験する学生も多く、思った以上に難しかったようです。各自、自分の打ったそばを食べ「美味しい」という声が多く聞かれました。
手打ちそばを食べた後、等々力工場長から、そばに関する基本知識、当社の経営方針、品質管理などのお話をお聞きしました。そば粉は世界で広く生産されており、最も消費量の高い国はロシアであり、最近はブラジルでも生産量が伸びていると、興味深い話でした。国内においては、大阪府以外の全ての都道府県でそば粉が生産されているとのことでした。当社は、長野市に本社があり、県内の他、北海道にも工場と農場を有しています。当社は、大地の恵みである「そば」「小麦」から開発した数多くの商品を「おいしい!」とともに笑顔の食卓へ届けることを目指しています。「長寿」を誇る長野県で、健康に対する先人の知恵を源とし、古くから食されている「粉食文化」を、科学的根拠を持ち、安全・安心に食卓へ届けることを重視しています。「伝統食」と「現代食」とをコラボレーションした開発を進め、バラエティあふれる食品の創造を図っています。当社の基礎となるのが品質で、検査の機械化を進めているものの、最終確認は人間が目視する、という興味深い話が聞けました。
工場見学では、「そば粉ができるまで」を、ヘルメットを被り、完全装備した上で見学しました。原料(そばの実)の受入⇒精選(セパレーター・石抜き機)⇒製粉(ロール製粉・石挽製粉)⇒合成・包装・保管⇒最終検査・出荷の工程を見学しました。石挽する石臼は世界最大で、上質のそば粉が出来上がります。そして、厳しい検査によって合格した製品だけが商品として出荷されます。学生からは、「厳しい検査だ」「工程が良く分かった」と意見が出ました。
そば打ち体験、工場長からのお話、工場見学と、そば粉(食品)について深く知ることができ、充実した、アウトキャンパス・スタディになりました。
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