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証券外務員一種試験、金融機関内定者2名が早期に一発合格
松商短期大学部 経営情報学科
准教授 飯塚 徹
証券外務員とは、金融機関で金融商品取引業務を行う者です。外務員になるには、日本証券業協会の行う試験に合格しなければなりません。金融商品を販売する全ての金融機関で資格の取得が求められます。多くの受験者は、比較的難易度が低い二種試験に合格後、難しいオプション取引やデリバティブ取引が出題される一種試験を受験します。
松本大学松商短期大学部では、金融スペシャリスト・プログラムとして、金融機関内定者向けに、「証券外務員対策講座」を2年生3学期に開講しています。昨年度までは、二種試験合格を目指す講義でしたが、本年度から、一種試験合格を目指す講義に変更しました。講義を受講した2名が難関である一種試験に早期に一発合格しました(試験日は選択可能)。これまでは、二種試験に合格する学生はいましたが、複数で一種試験に合格するのは初めてです。
合格者の本田さん(左)、斎藤さん(右)
本田智香さん(八十二銀行に内定)は、「藤波先生の『金融論』と『銀行論』で銀行に興味を持ち金融機関を目指し就職活動を行い、内定を得た」「証券外務員一種試験は、講義をベースにして、テキストで基本知識や計算公式を理解し、実践的に過去問題を多く解いたことが合格のポイントであった」そうです。
齋藤伶香さん(松本信用金庫に内定)は、「藤波先生の『金融の基礎』の出席レポートで金融の業務に魅力を感じ就職活動を行い、内定を得た」「証券外務員一種試験は、講義をベースにして、基礎的な問題は確実に得点できるよう徹底し、デリィバティブの計算問題を繰り返し解いたことが合格のポイントであった」そうです。
2名とも、山添先生のゼミナールに所属し、簿記を学んでいます。簿記の知識も、証券外務員試の合格に向け役立ちます。なお、証券外務員一種試験合格者には、奨励金5万円が支給されます。まだ、1月であり、2名に続き、多数の受講者(金融機関内定者)が合格することが期待されます。