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「異文化交流演習」で、英語ガイド研修を実施
観光ホスピタリティ学科
教授 益山 代利子
観光ホスピタリティ学科「異文化交流演習」の授業の一環として、松本市内の国宝松本城と旧開智学校でのガイド研修を行いました。
松本城では、アルプス善意通訳協会ALSA(Alps Language Service Association)の中田会長よりガイドの心得に関する説明を受け、城内の案内を英語と日本語の両方でしていただきました。日本の城郭は軍事的実用性を求め防衛機能を主たる目的としており、西洋のような宮殿とは異なります。Castle(城)、Palace(宮殿)、Fortress(要塞)などの語彙の使い分けや、西欧の古城との特徴の比較などを交えながら、日本で最も古いとされる天守閣(Keep Tower)の建築美について学びました。また、松本城の保存活動に市民が深く関わって来た歴史や六家二十三代の城主のエピソードなども知ることが出来ました。
昨年の9月に国宝に指定された旧開智学校では、日本語によるガイドを1時間かけてじっくりと説明していただきました。なぜ、建物が左右対称ではないのか、擬洋風建築とは何か、内部に寺院の装飾物があるのはなぜか、松本が児童の教育に熱心であった理由は何か、当時どのような教育が行われていたのか等、単に建築の特徴だけでなく、教育的な側面の説明に多くの時間を費やしていただきました。また、外国人旅行者に説明する際、どのような配慮が必要となるのかも考える良い機会を頂きました。
近年、外国人旅行者が増える松本ですが、理解を深めてもらうためには単に知識を披露するだけでなく、相手との問答を入れるなどして双方向のコミュニケーションに努め、時にはユーモアを交えるなど、心に残る案内の手法も学ぶことが出来ました。また、日本の観光名所の説明をする際、相手の文化を知ることで日本の文化や慣習をより深く伝えることができることも学び取りました。その後の授業では各自発表を行い、二つの国宝を外国人旅行者にどのように工夫して英語で伝えるのかを考えてもらいました。
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