新着ニュース
- 教育研究情報
高強度・短時間・間欠的運動トレーニングの理論について特別講義を開催
機能回復から体力向上に至るまで、多くの方々が様々な形でトレーニングを重ねていることでしょう。短時間で早く効果がでないかな...そんな声も聞こえてきます。
そんな希望を叶えてくれるトレーニング方法について、先日、開発者の田畑泉先生(立命館大学)をお招きして特別講義が開催されました。
スポーツ健康学科の2年生全員と3年生の一部が参加し、講義と最後にトレーニングの実演や応用トレーニングDVDの映像などが紹介されました。
「タバタトレーニング」とは、初めて耳にする方も多いかもしれませんが、日本で産み出され、アメリカを中心に諸外国で注目を浴び、逆輸入の形で海外から日本に広がったトレーニング方法です。
基本的にこのトレーニングは自転車を用いますが、持久力の最大値(最大酸素摂取量)に相当する運動強度のさらに1.7倍の強度を用いて、分速90回転の速度で20秒間こぎ、10秒間休憩し、これを1セットとして7セット以上繰り返すというトレーニングです。
ほとんどの場合、8セットまで繰り返すことは困難です。このトレーニングのポイントは、最大強度の1.7倍、20秒間の運動、10秒間の休息という点です。この方法で行うと、6週間で持久性エネルギーが10%、短~中距性エネルギーが28%増加することが明らかとなりました。
当初はスピードスケートのトレーニングの1つとして活用されていました。
それが今では20秒間の運動、10秒間の休息を8セット繰り返して合計4分という短時間な点が注目を浴びて、世界の多くの健康な人々の間で人気のトレーニング方法になっています。
興味のある方は、原著 Tabata et al. Med Sci Sports Exerc 28 : 1327-1330, 1996. と Tabata et al. Med Sci Sports Exerc 29 : 390-395, 1997の2つの論文をご覧ください。
関連する教員