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男子バレーボール「VC長野トライデンツ」のこれまでとこれから

-笹川監督、プロ化に向けて熱い想いを語る-

人間健康学部長
副学長 等々力 賢治

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12月20日、人間健康学部スポーツ健康学科の「プロ・スポーツ論」の講義で、男子バレーボール1部リーグ(V1)所属チーム、「VC長野トライデンツ」の笹川星哉監督が講演し、同チームの設立経緯や現状を紹介するとともに、プロ化に向けた将来構想について熱い想いを語ってくださいました。

同チームは、長野県南箕輪村の村民体育館を主たる練習場所とし、プレーヤー全員が近隣の企業や自治体で働くという、名だたる企業チームがしのぎを削るV1リーグではまったく異色のクラブチームです。創設は、ちょうど10年前の2008年とのことであり、所属していた実業団チーム「NEC長野」が解散を余儀なくされたことから、VC長野を立ち上げました。そして、上述のように劣悪な条件下にありながらも、この間にV3リーグ、V2リーグを駆け上がり、今シーズンV1リーグ入りを果たしました。地域の支援やクラブ運営などが高く評価された結果であったと言われています。

V1での戦績は現在1勝18敗と振るいませんが、笹川監督は、パナソニックという強豪チームとの接戦を例に、まったく臆する姿勢を示しません。むしろ、照明を調整することなどによる体育館のアリーナ化、ゲームのエンターテイメント化などの新たな試みを紹介し、現在、平均1500人(4試合)の観客数を3000人にすべく取り組もうという果敢な姿勢が強く印象に残る話しぶりでした。

また、同チームの今後について触れ、プロ化を念頭に強いチームづくりをはじめ、バレーボール人口の拡大(アンダー世代の育成)やバレーボール教室の開催などを通じた地域との密接な関係構築(地域クラブ化の推進)、そして3万人収容規模のアリーナ建設といった、近々の課題と壮大な将来構想を熱く語られました。とりわけ、南信地域でのアリーナ建設については、2027年のリニア新幹線開通を睨み首都圏や中京圏からの集客をも見込んで、そのためには、単なる「スポーツを行う施設」としてではなく、様々な文化的イベントの開催・利用を含んだエンターテイメント施設として構想しようとするものでした。
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講演を聴いた学生諸君からは、笹川監督の積極的な姿勢に共感する言葉やトライデンツを応援する言葉などが多数寄せられました。将来構想についても、これまでの実績と33歳という笹川監督の若さからすれば、決して実現不可能な話しではないという思いを抱かせる講演でした。

VC長野トライデンツと笹川監督の、今後の活躍を大いに期待したいと思います。

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