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観光ホスピタリティ学科1年生、遠山郷でフィールドスタディを実施

観光ホスピタリティ学科
専任講師 田開 寛太郎

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9月15日からの3日間で「遠山郷(飯田市上村、南信濃)エコ・ジオパークフィールドスタディ」を行いました。

この活動は飯田市「学輪IIDA共通カリキュラム」 のひとつとして行われ、遠山郷の自然資源に注目し、専門家や地域をよく知る地元の方の案内を受けながら観察と記録を行い、その価値や活用方法について議論することが目的です。また、高校と大学の有機的な連携のあり方の検討を進めるために、参画した大学教員と高校教諭の有志で企画され、複数大学の学生と地元の高校生が参加するという全国的にも珍しい取り組みです。
松本大学からは総合経営学部観光ホスピタリティ学科の1年生4名が参加し、そのほか東京農工大学、京都外国語大学の学生に加え、地元の飯田OIDE長姫高校、飯田女子高校の生徒らと合わせて計19名が参加しました。

2日目のフィールドワークでは「発見」の喜びを実感することを大切にし、①災害を辿る、②霜月祭り、③遠山の生業、④秋葉街道の4つのコースに分かれて調査しました。

はじめに、知りたいと思ったら「他人(ひと)」に聞いてみる、質問の仕方を工夫する、フィールドノートをつけるなどの聞き取り調査の基本的な準備と心構えを学びます。学生や生徒は実際に自分の足で地域を歩き、観察して収集した情報を基に大判サイズの地図や模造紙にまとめて発表をしました。

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1日目にエコ・ジオパークに関する講義をいただいた坂本正夫氏(飯田市美術博物館客員研究員)からは、「50年近く遠山郷を調査研究しているが、私も知らない情報があって、新しい発見があった」とコメントをいただきました。また、地元の方たちからは、「成果物を地元の人たちに見てもらった方が良いよ」という大変嬉しいご提案をいただき、現在、南信濃のどこかで展示していただけないか検討をしているところです。

最後に、参加者同士で、

  • 「自分の知らない土地のことを知ることができて良かった」
  • 「参加者をはじめ地元の方との交流が楽しかった」
  • 「参加者は高校生から大学院生まで年齢層が広くて、自分の思いつかない観点や価値観から様々な意見が出て、自身の考え方が変わった」

などの感想を共有しました。

本活動を非常に有意義なものとしていただいた飯田市職員、そして、遠山郷の皆様にあらためて感謝申し上げます。ありがとうございました。

飯田市は、飯田の地域づくり等に魅力を感じた複数の大学を対象に、飯田の価値を体系的に学べる共通のカリキュラムづくりを進めています。お互いに刺激を受けながら理解を深めるプログラムです。

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