新着ニュース

2018/08/30
  • 教育研究情報
  • アウトキャンパス・スタディ事例

総合経営学部学生が「InaHack 2018 2nd Session」に参戦し、優勝

総合経営学科長
教授 室谷 心

8月25日26日の2日間にわたって伊那市で開催された、地域の問題を発見しICTの力でそれを解決するワークショップ「InaHack 2018 2nd Session "Hackathon"」に総合経営学科生2名が参加し、見事優勝しました。
以下に、総合経営学部3年大平さんの参戦記をご紹介します。

伊那ハッカンに参加して

総合経営学科3年生
大平 菜美加

8月24日・25日にJA上伊那本所で開催された「伊那ハッカソン」に参加してまいりました。伊那市の農業、危機管理、林業など様々な分野における課題解決のアイデアソンが6月に実施されており、それをもとに今回のハッカソンではIOT技術を利用してプロトタイプの作成を行いました。具体的にIOT技術として今回用いられたのがLoRaWANです。LoRaWANとは省電力で広範囲をカバーできる無線通信技術で、さまざまなIOT分野での今後の活用が期待されています。
pi20180830_001.jpg

pi20180830_002.jpg

「LoRaWANのセンサ」
今回用いた磁気センサや光センサ以外にも温度センサや人感センサなどがある

私たちのグループは、6月に行われたアイデアソンの段階で観光分野を課題として取り上げており、今回は、飲食店を盛り上げるようなシステムの開発を行いました。具体的には、伊那市の強みである人口の割に居酒屋が多いことや、地酒をはじめとする特色ある食文化に着目して、営業状況や混雑状況といった情報のリアルタイムでの取得をスマホひとつでできる仕組みを考えました。この機能を実現するためには、LoRaWANのセンサを用います。店舗が営業を開始すると提灯や、看板が光ることに着目し、光センサを看板につけて看板が光ったら、Webサイトに営業開始の表示をします。また磁気センサを扉につけることで、扉の開け閉めを記録します。扉の開け閉めが活発になった時が混雑していると判断し、Webサイトに混雑状況の表示を行います。私たちが開発したこのシステムは高い評価をいただき、今回の伊那ハッカソンで優勝することができました。昨年優勝したチームは実用に向けて開発が進んでいるそうなので、私たちの開発したアイデアもぜひ実用化に向けて開発を進めて欲しいと期待しています。では、実際に私たちが考えたプロトタイプを紹介します。

pi20180830_003.jpg

pi20180830_004.jpg

pi20180830_005.jpg

マップ形式に表示。気になるお店をタップ

pi20180830_006.jpg

ほかのグループでは、獣害を防ぐシステムの構築や、買い物弱者に向けた乗り合いタクシーの有効活用などがあり、どのグループも興味深いシステムの開発が強力に進められていました。

私は、システム開発ができなかったため、前回ハッカソンで出されていたアイデアの精選とプレゼンテーションを主に行いました。アイデアの精選の際はグーグルと似ている部分があったため差別化や、アイデアと実際の技術との間のギャップに悩まされましたが、開発者の方と協力して作品を作り上げたのは良い経験になりました。また、プレゼンテーションを実際にさせていただく中でアイデアとともに、プレゼンの質も評価していただきました。このように評価していただけたのは、日ごろから教職課程の先生方に、相手にわかるように話す工夫のご指導をいただき、今回その成果を発揮できたおかげだと感謝しております。

pi20180830_007.jpgのサムネイル画像

総合経営学科1年生の大日方君と同じチームで一緒にハッカソンに取り組みました

このページ先頭へ