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高校の情報教諭を目指す総合経営学科生が「学生のためのプログラミング教育シンポジウム」に参加、その体験報告
総合経営学科長
教授 室谷 心
高等学校教諭一種免許状(情報)の取得を目指す、総合経営学部3年生の大平菜美加さんが、7月7日東京学芸大学で開催された「学生のためのプログラミング教育シンポジウム」に参加し、その体験を報告してくれましたのでご紹介します。
学生のためのプログラミング教育シンポジウムの参加と自身の教職課程に対する考え方の変化
総合経営学部3年生 大平 菜美加
7月7日に、東京学芸大学で行われた学生ためのプログラミング教育シンポジウムに参加しました。このイベントはNPO団体の「みんなのコード」が主催となり、小学校で2020年に必修化されるプログラミング教育について、教職を目指す学生同士考えを深める目的で開催されました。
みんなのコードとは、「すべての子どもがプログラミングを楽しむ国にする」というミッションの基に活動している団体です。具体的には、教育現場で働く人を対象に企業や行政と協力しながら支援をしています。
今回は、初めての学生向けのイベントでした。
イベントでは、プログラミング教育の実践事例報告や模擬授業体験、教材体験とそれを用いた授業計画作成コンペティションを行いました。
私のグループでは、富士電機さんのご指導のもと「動かしてみよう」を用いて、授業計画を作成しました。
「動かしてみよう」は、スクラッチを用いてプログラミングを組んだ後に、実際にロボットを使ってそのプログラムを動かすことができるツールです。
私たちのグループでは、コンピュータの使い方を学ぼうというテーマで、「動かしてみよう」に障害物を超えて「お使い」をさせるプログラミングを組むことを授業提案しました。そのほかのグループもスクラッチやPETS、VISCUIT、マイクロビットを用いて、授業の提案を発表しました。
このイベントに参加することで、自身のプログラミング教育に対する考えが大きく変化したことは非常に良い収穫だったと感じています。私は、プログラミングとは、構文構造や言語を教えて実際に"hello World!"などを表示させてプログラミングを学ぶととらえていました。しかしこのイベントに参加することで、プログラミングは問題解決のための一つの手段であると考え直すことができました。つまり、プログラミングを学ぶのではなく、プログラミングで学ぶのです。世の中で起こっている現象や課題に向かってプログラミング的思考を駆使して、解決に向かう生徒を育てていきたいとこのイベントを通じて強く感じました。