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2018/05/18

Scratch Day 2018 in 信州が開催されました

学校教育学科
准教授 澤柿 教淳

2018年5月14日(日)、「Scratch Day 2018 in 信州」が松本大学を会場に開かれました。Scratch(スクラッチ)とはプログラミング教育用のシステムの一つです。Scratch Day (スクラッチ デイ) はこのScratchの誕生を「みんなでお祝いするために集う世界レベルのネットワークイベント」で、毎年5月に世界各地で開催されています。長野県では今回が初の開催でした。

Scratch Day in 信州

午前の部

午前の部では、Scratchに関わる様々な内容についてトークリレーが繰り広げられました。CodaDojo安曇野の濱田さんによる、もうすぐリリースされる「Scratch3.0の解説」や、信州大学香山瑞恵教授による「プログラミング教育の日英両国の比較」など、 総勢7名の登壇者が15分の持ち時間でScratchの最新情報や魅力ある実践等について発表しました。

和田准教授

室谷教授

本学からは、教育学部の和田先生が「Scratchを使った英語教育」と題して、Scratchを"道具として"使い、従来にはなかった子どもの学習場面を創造することができる事例を、実際にPCにつないだ電子黒板を操作しながら実演。参加者は、学習者の立場になってScratchによって作成された英語教材の魅力を体験的に味わっていました。また、総合経営学部教授の室谷先生も「子どもに教えて学生が学ぶプログラミング教室」と題して、地域活動として続けてきた本学の活動を紹介。子どもから大人まで地域が一丸となって取り組むことの意義を発表しました。

トークリレーの様子

トークリレー発表内容

もうすぐ!Scratch 3.0 の最新情報 一般社団法人エンターキー 代表理事 / 信州大学教育学部附属松本小 ICT支援員 / CoderDojo松本 チャンピオン 濱田 康
日本のプログラミング教育も、結構いけてんじゃね(ただし、今は!?):英国Computing指導事例より 信州大学工学部 教授 香山 瑞恵
ScratchXを使って機械学習を体験してみよう 株式会社まちクエスト代表取締役社長 / 合同会社つくる社代表社員 / CoderDojo調布 チャンピオン  石原 淳也
Scratchを使った英語教育 松本大学教育学部 准教授 和田 順一
デザインフェロー養成プログラム 信州大学教育学部 教授 / 次世代型学び研究開発センターセンター長 村松 浩幸
子どもに教えて学生が学ぶプログラミング教室 松本大学総合経営学部 教授 室谷 心
プログラミング授業実践事例 ICT情報工房 塚本 初恵

午後の部

午後の部では、ワークショップ「Micro:bitであそぼう!」(ICT情報工房 塚本先生)が開催されました。「Micro:bit」とは、イギリスで開発された、「ウェブブラウザーからブロックエディターを使ってプログラム」できる小さなコンピュータのことで、25個のLEDと2個のボタンに加えて加速度センサーやBluetoothも付いています。

「Micro:bitであそぼう!」 塚本先生

興味をもつ中学生や親子が、実際にMicro:bitを手にとりながらプログラミングに挑戦しました。総経学部の学生ボランティアが子ども達のすぐそばでアドバイスをしたり、相談にのったりしたおかげで、みんな安心して楽しむことができたようでした。

「Micro:bitを使ったプログラミングに取り組む参加者と室谷ゼミの学生スタッフ

また会場には、出店形式でたくさんのブースが並びました。Scratchはもちろん、VISCUITを使った授業事例紹介や、IchigoJamのプログラミング講座などもあり、今話題のグッズたちが一つの会場に集合している様子は圧巻でした。

出店形式で並ぶブースの数々

本学からは、短期大学部の矢野口先生が、「Scratchで動かすキネクト・Micro:bit・Wiiコントローラー・リープモーション」という盛りだくさんのブースを展開。学生さんたちも大勢駆けつけ、訪れる方々に対し分かり易く丁寧に説明をしていました。

「Scratchで動かすキネクト・Micro:bit・Wiiコントローラー・リープモーション」
短期大学部:矢野口先生と学生スタッフ

「プログラミング教育」は、最近注目を浴びつつある分野の一つです。この日、県内の教育関係者や、興味を持つ親子の皆さんが大勢参加してくださり、プログラミング教育の特徴や長野県情報教育の将来性を会場の至るところで感じることができました。
ご協力くださった皆様、参加者の皆様に感謝申し上げます。

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