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総合経営学部総合経営学科の田中正敏教授、学会論文賞受賞
総合経営学科長
教授 室谷 心
2017年9月7-9日バンコクにて開催された日本生産管理学会の国際会議において、本学の田中正敏教授が発表論文賞を受賞されました。
サプライチェーンは原材料、中間製品、最終製品が送られる企業とその企業間をつなげるネットワークと考えられます。このとき、サプライチェーン内には相競合する目的を持った企業が存在しています。例えば、小売店は、需要の変動のリスクを避けるため小口の補充を望みますが、メーカーは大ロットで安定した操業を望みます。その結果として、サプライチェーンにおいて様々な問題が発生します。例えば、工場-卸売業-小売店からなる3段階の垂直型サプライチェーンを考えたとき、各企業が別々に在庫を管理すると、顧客の注文の変動に対してそれを上回る注文の変動が発生し、変動は上に行くに従って大きくなることが知られています。このような現象はブルイップ効果とよばれています。
本論文では、サプライチェーンの問題点の1つであるブルイップ効果という現象を在庫管理モデルに用いてシミュレーション実験を行い、その原因を明らかにしたものです。
今後の更なる発展が期待されます。
M. Hasama and M. Tanaka: "A Management Approach of Production and Inventory Control on Vertical Supply Chain", Proceedings of The 3rd International Conference on Production Management 2017 in Bangkok, Sept. 7-9, 2017, pp.89-92.