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インカレ予選(5/27~28)、富山市岩瀬運動公園で開催
全3試合コールドで圧勝し、松本大学は12年連続インカレ出場決める
参加校は松本大学、金沢学院大学、富山大学、金沢大学の4校で、総当たり戦を行った。
松本大学は初日は、富山大学、金沢大学を山下・杉山で大差の完封コールド勝ちを収めた。金沢学院も同じく2連勝で、二日目にインカレ出場権をかけての試合となった。
筆者は土曜日には本学後援会総会、松商学園高校校友会総会・懇親会があったため、二日目から中村文重室長と一緒に出かけた。朝早くからの観戦の甲斐あって、決定戦となった試合もコールド勝ちという予想以上の展開で、創部以来12年連続で出場権を獲得した。
北信越地域の登録・参加チームが減少したため、今年度から出場枠が2校から1校へと減少したこともあり、本学と金沢学院の"指定席"状態が解消されてしまった。この意味では、今年のチームには大きなプレッシャーがかかっていたと言える。
第3回戦 二日目 第一試合
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|
金沢学院 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
松本大学 | 2 | 7 | 0 | 0 | X | 9 |
打撃成績
打順 | 指名 | 守備 | 1回 | 2回 | 3回 | 4回 | 打 | 安 | 点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 水沢 | 9 | ・右前 | 投ゴ失 | 遊ゴロ | 3 | 1 | 0 | |
2 | 小磯 | 8 | 捕前安 | 中前① | 遊内安 | 3 | 3 | 1 | |
3 | 濱田 | 7 | 捕前犠 | 中越2① | 三前犠 | 1 | 1 | 1 | |
4 | 駒田 | 2 | 中前② | 右前① | 二ゴロ | 3 | 2 | 3 | |
5 | 酒井 | DP | 三ゴロ | 四球 | ・一ゴロ | 2 | 0 | 0 | |
6 | 北川原 | 5 | 三ゴロ | 左中2② | 中直 | 3 | 1 | 2 | |
7 | 甲田 | 6 | ・遊ゴ失/右中3① | 2 | 1 | 1 | |||
PH | 曽根原 | 一ゴロ | 1 | 0 | 0 | ||||
8 | 小山 | 3 | 三前犠/遊ゴロ | 1 | 0 | 0 | |||
9 | 熱野 | 4 | 遊ゴ安 | 1 | 1 | 0 | |||
PH | 菅原 | 4 | ・死球 | 0 | 0 | 0 | |||
DF | 山下 | 1 | |||||||
2盗:駒田 守備妨害:甲田 | 20 | 10 | 8 |
投手成績
投手成績 | 回 | 打者 | 被安打 | 三振 | 四死球 | 自責点 |
---|---|---|---|---|---|---|
山下 | 5 | 20 | 4 | 1 | 1 | 0 |
26 | 1 2/3 | 13 | 7 | 0 | 0 | 4 | 37 | 0 1/3 | 4 | 2 | 0 | 1 | 2 | 26 | 2 | 8 | 1 | 0 | 1 | 0 |
三塁打・・・甲田(2回)、二塁打・・・濱田、北川原(2回)、10(2回)
失策・・・松本大学:1、北川原(4回)/金沢:3、45、26、12(2回)
観戦記
緊張感を持ってマウンドへ向かった山下。1回表立ち上がりがどうかと見ていたが、先頭打者を一塁へのゴロ。これで一息。次打者の捕邪飛を駒田ががっちり。3番打者も三ゴロに打ち取って無難に切り抜けた。
1回裏の松大も同じような攻めなら、緊張感漂う投手戦なり、山下に重圧がかかってしまうのではないかと危惧していた。ところが、先頭の水沢はライトへ痛烈な安打。「松大は違う」と明確な主張。小磯はあわよくば自らも生きようという三塁線へのバンドが、足を生かして内野安打に。濱田がきちんと送ってチャンスを拡げる。ここでキャプテンで4番の駒田が4年生の意地を見せ、中前に2点適時打。山下へのエールを送る。
2回表 それでも山下の緊張感は持続しているように見えた。4番打者にレフトへの痛打を浴びたが幸運にも濱田の正面を突いた。5番打者はセンターへ、小磯が前進して直接補球しようとしたが、間に合わず2塁打となった。しかし次打者は一ゴロ。7番打者は渾身の投球で三振に取って無失点で終える。
2回裏相手に決定的なエラーが続出。まずは甲田の遊ゴロをファンブルしてセーフに。小山はきちんと送った。熱野の高いバウンドの遊ゴロ。一瞬内野安打かと思えたが、甲田が遊撃手に衝突して守備妨害をとられ、二死一塁。好機は消えたか。しかしここで水沢が何とかしてくれるのではと期待したが、生憎三塁方向への投手ゴロで、スリーアウトか・・・?。しかし、相手投手も緊張していたのか、一塁への送球は本塁側へそれセーフ。さらに熱野が三塁へ走るのを見た一塁手が、三塁へあわてて送球したが、大きくそれて熱野が生還。貴重な一点が入った。気が楽になった松大、がっかりした金沢学院投手。その明暗がくっきりと。小磯が中前に適時打(2点目)、濱田がセンターオーバーの2塁打でこの回3点目。続く駒田も右前にタイムリー(4点目)。ここでたまらず投手が交代。しかし酒井が四球を選び、北川原が左中間に2点適時2塁打(6点目)。甲田も右中間に適時三塁打でこの回7点目が入り、試合を決定付けた。4年生を中心とした見事な集中打だった。さすがに山下も安心出来たと思うのだが、3回表にも一死から9番打者にカウントを整えるところを左前に。ここでも駒田が二盗を刺し山下を援護。
3回裏昨日の試合で軽傷した熱野に代えた菅原が死球で出塁。水沢は強い遊ゴロに終わったが、小磯がショートへの内野安打、濱田は再度犠打で二死二・三塁。当たっている駒田だったが、二塁ゴロに倒れ無得点。
4回表も先頭の二番打者に中前に、次打者のレフト前に落ちようかという当たりを、遊撃甲田が背走・ジャンプで好捕の超美技でチャンスの芽を摘んだ。大きなプレイだった。二死から北川原の失策もあったが山下は抑えた。
4回裏の松大は甲田への代打曽根原を含め三者凡退。
5回表も先頭打者に四球、一死から中前にポテンと落とされ、山下の調子はもう一つか。しかし大量点に守られ、後続を二ゴロとセンターライナーに打ち取り、コールド勝ちが決まった。
多数の応援を受けていた相手チームであったが、それを上回る数の松大選手の保護者同士が、勝利の喜びをハイタッチを交わしながら、大いに盛り上がっていました。また、筆者はこの試合ほどインカレ出場にかける4年生の執念や集中力を感じたことはありませんでした。それほど今年の松大チームは、4年生の存在感が目立っていると言えます。
何はともあれ、優勝、インカレ出場おめでとう。大会会長からは、終了後さらに強くなってインカレでも上を目指して頑張っていただきたいとの言葉をかけていただきました。
今後の試合日程は、北信越オープンが7月8,9日に金沢市で、東日本インカレは花巻市で、白馬カップもあり、その後今年度のインカレは9月に広島県で開催されます。4年生も最後の公式戦を楽しみながら研鑽を積んで、インカレでの勝利を掴んで欲しい。