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松井田カップ(4/15~16)、4連勝で2連覇

松本大学学長 住吉廣行

参加校は8。これをABの2つのブロックに分け、ブロック毎に総当たり戦を行う。各ブロックの同じ順位同士が順位決定戦を行うという方式で戦った。

Aブロック勝-負
1位松本大学3-0
2位東北福祉大学2-1
3位富士大学1-2
4位新島短大0-3
Bブロック勝-負
1位東海大学3-0
2位城西大学2-1
3位関東学園大学1-2
4位文教大学0-3

松本大学は初日は、第2試合(対新島短大)と第4試合(対東北福祉大)と抽選で決まり、二日目の第1試合で富士大学と対戦するところまでは抽選で決まっていた。二日目の第4試合でBブロック首位の東海大学と戦うことになったが、少なくとも筆者の予想(城西大学)は外れた。
松本大学は初日対新島短大戦はコールド勝ちであったが、東北福祉大学戦は終盤まで双方0点の緊迫した試合であった。二日目の富士大学戦も接戦をようやくものにした。両ブロックの1位対戦は、一時1-5とリードされるという思わぬ苦戦を強いられたが、すぐに同点に追いつき、最後は押し出しで決勝点を奪い、この春先の松井田カップでの2連覇を決めた。
この試合新井コーチ、筆者、中村さんの他に、この4月スポーツ健康学科に就任された山本先生が土曜日に、教育学部の濱田先生が日曜日に応援に見えた。また、いつもながら遠方から大勢の保護者の皆さんも観戦に駆け付けて下さった。私たちも含め、どなたも満足して帰路についていただけたことでしょう。


1回戦 対 新島短大

1日目第二試合12345
松本大学2144213
新島短大000202

打撃成績





打順氏名背番号守備1回2回3回4回5回
PH石田288   ・遊内安二安220
2下島14DP投前犠 ・中飛  100
PH25DP   遊ゴロ・三直失200
3細井229遊ゴロ① 三前安  211
PH石垣419   三ゴロ一前犠100
4北川原175左中3 左前  220
PH寺井345   四球死球000
5安藤197左前① 左越3②  223
PH今野137   四球右前110
6曽根原202三邪飛 中前①  211
PH草場202   中前②四球112
7菅原74 ・中前中前  220
PH阿部354   四球中前②112
8小山83 一ゴ犠投ゴロ①  101
PH前田403   四球①二ゴロ101
9青柳96 二ゴロ①二直  201
PH寺田153   四球① 001
DF杉山181     
森田381     
    2盗:清水2盗:菅原 2盗:寺井走塁死:原241313

※三塁打:北川原、安藤 二塁打:20

投手成績

投手成績打者被安打三振四死球自責点
杉山390500
森田2103111
113188017
532175075

観戦記

第1戦が第二試合(10:40開始)となってくれたお陰で、筆者達(住吉・中村・山本)の松本出発が8時前でOKとなった。第一試合(9:00開始)なら6時半出発なので、眠る時間に余裕ができた。

相手は新島短大なので、1・2生だけのチーム。こちらもそれに合わせた訳ではないが、先発に1年生を3名、4回からも4名を登場させるという余裕があった。

さて試合は松大の先攻。1回表先頭の1年清水が四球を選び、早速盗塁の後、セオリー通りバンドで送った。ここで3番の1年細井がショートゴロだったが、ラン&ヒット(R&H)で1点。4番北川原が先輩の貫禄で左中間を破る3塁打。これを1年の安藤が中前打で還して2点目が入り主導権を握った。先発杉山はさすが4年生、3回をパーフェクトに抑え、特に3回は3者連続三振。守りについては憂い無く、攻めに集中できた。

2回表は先頭菅原が中前へ、そして2盗、小山が送り、9番青柳の二塁へのゴロで1点追加。

そして3回表は、一死から細井の三塁への内野安打、北川原がレフト前へ、5番に入った1年安藤がレフトオーバーの3塁打で2点。曽根原が中前適時打で1点、菅原の中前打をセンターがはじく間に2,3進。そこでこの日多用しているR&Hで、小山の投ゴロでさらに1点と一方的な試合展開。

4回表は次々と代打を送り、そのまま守備にもついた。石田が遊撃内野安打で出塁後、一年生の原、石垣が内野ゴロで凡退したが、寺井、今野が四球を選び、草場が中前に2点適時打、さらに阿部、前田、寺田も四球を選びこの回も合計4点。石田の一二塁間を破ろうかと良い当たりが走者の寺田に当たっていなければ、もう後2、3点は入っていただろう。

4回裏からは投手も1年生森田に。しかし、あがっているのか先頭打者に四球、次の打者の投手へのゴロを二塁へ悪送球。ここでリズムを乱したのか、3番打者にライトオーバーの2塁打を放たれ1失点。次打者の遊ゴロの間にもう1点追加された。さらに二死からレフト前に運ばれたが後続は断った。

5回表は、三塁へのライナーをグラブに当ててポロリ。犠打、死球、安藤の右前打で本塁を狙った原が憤死。しかし、その後も四球に続き阿部が中前にポテンと落として2点。

5回裏は森田も落ち着きを取り戻し、簡単に二死。三塁前に転がされたが、二盗を草場が刺して、コールド勝ちが決まった。

新一年生はそれぞれに某かの教訓を得た試合だったのではないかと思う。次の飛躍を期待したい。


2回戦  対 東北福祉大学

1日目第四試合1234567
東北福祉大学00000011
松本大学000003X3

打撃成績



打順氏名背番号守備1回2回3回4回5回6回
1水沢249・左飛 右飛右飛 中直300
2小磯28四球 一ゴ犠  左線安110
3酒井36DP四球 三ゴロ  右前210
4北川原175遊ゴロ  ・遊ゴロ 中前310
5濱田17二ゴロ  中飛 右前①311
6駒田102 ・三ゴロ 遊ゴロ 遊ゴ失300
7熱野44 四球  ・遊直一ゴ①201
8小山83 二ゴ併  三ゴロ 200
PH向井42      三ゴロ100
9甲田66  ・左前 遊直 210
DH大西121         
    2盗:小磯 捕逸3進:甲田   2252

※二塁打:24

投手成績

投手成績打者被安打三振四死球自責点
大西7254401
176265032

観戦記

この試合は、新島短大戦とはうって変わって、緊迫感のある内容となった。松大の先発は大西。全中で全国制覇をした実績を持つが、体をこわし本学へ来てからこんなに長いイニングを投げるのを、筆者はこれまで見たことがなかった。その意味では、この完投勝利は、彼女にとって良い自信が付いたのではないかと思う。

先攻は東北福祉大学。1回表の立ち上がり、先頭打者に三塁へ内野安打を打たれたので心配して見ていたが、後続を内野ゴロ二つ、三塁へのファウルフライと無難に乗り切った。対する松大も9番遊撃に1年生の甲田を抜擢するなど、思い切った先発陣となっていた。

1回裏一死から小磯四球、すかさず二盗。酒井も四球を選びチャンスが広がる。しかし、北川原、濱田と内野ゴロに倒れ無得点。

2回表大西のペースが上がってきた。5番をサードゴロに、後続2者を連続三振。
2回裏松大も一死から四球を選ぶも、小山の二ゴロが併殺打に。試合が締まってきた。
3回表先頭打者が三振で、前の回から三者連続。二死から1番打者にレフト前に、一瞬のファンブルで走者は二塁まで。しかし次打者を二ゴロに打ち取り全く危なげがない。
3回裏先頭の1年甲田がレフト前へチーム初安打。しかし期待の水沢は大きなライトフライで凡退、小磯が送って酒井に託したがサードゴロで無得点。
4回表もクリーンアップを2つの内野フライと外野へのファールフライで隙をみせない。
4回裏松大も4番から2つの内野フライとセンターフライで似たような経過を辿り、完全な投手戦の様相を呈してきた。
5回表は下位打線で2つの内野ゴロと三振で揺るがない。
5回裏の松大は、ショートへの良い当たりのライナーが二本出たが、やはり三者凡退。両チームのベンチに何とかしなくてはという雰囲気が・・・。
6回表も東北福祉は3者とも内野へのフライとゴロで大西は変わらず好調。
6回裏先頭水沢が、目の覚めるようなセンターへの痛烈なライナー。正面を突いてしまったが、続く小磯が三塁線を破るヒットで久方ぶりに出塁。酒井も右前へ、北川原が中前に放って、一死満塁。ここで、勝負強い濱田に打順が。酒井のヒットの後、ベンチ前で筆者から「良いところで回ってくるから」と声かけられた彼女は、力強く「絶対打ちます」。さてその言葉通り右前に落として、待望の先取点。さらに駒田の遊撃への当たりを、緊張していたのか、野手がはじいて2点目。次打者熱野の時、R&Hのサインか、一塁ゴロであったが三塁走者は難なく本塁へ生還、3点目が入った。これで勝負があったか。
最終回東北福祉も粘る。先頭打者が左中間に2塁打。しかし大西は落ち着いており、その後遊ゴロ、三ゴロの間に1点は取られたが、アウトを重ねる事だけを考え、失点には拘らない。6番打者にセンター前にはじかれたが、まだ2点差があり、動揺せず。7番打者をライトフライに打ち取ってゲームセット。

これで1日目は2連勝で締めくくった。1年生甲田の守備の良さが目立った。イレギュラーした球にも、グラブが咄嗟にあがり、球が吸い込まれたようにグラブへ。これは野球時代の感覚がなせる業なのか、華麗で見事だ。それにチーム初安打も放つし、明日が楽しみだ。


3回戦  対 富士大学

2日目第一試合123456
松本大学0020002
富士大学0000000

打撃成績



打順氏名背番号守備1回2回3回4回5回6回
1水沢249・一飛 ・三振三飛  300
2小磯28三前安 右前 ・右飛 320
3酒井36DP捕邪飛 遊ゴロ 四球 200
4北川原175二直 左越2① 中前 321
5濱田17 ・二ゴロ中前① 右飛併 311
6駒田102四球二ゴロ  ・左邪飛200
7熱野44 中前 ・遊ゴロ 捕邪飛310
8小山83 四球 遊邪飛  100
PH菅原7      左飛100
9甲田66 三振 左前  210
DH山下111         
     走塁死:駒田    2372

※二塁打:北川原

投手成績

投手成績打者被安打三振四死球自責点
山下6221330
86267232

観戦記

大会も2日目に入り、松大の第3回戦は東北のもう一つの雄、富士大学。昨年の優勝戦の相手だ。

この試合は松大の先攻。初回表一死から小磯が三塁前へ絶妙のバットコントロール。酒井は送れず捕邪飛に。北川原もセカンドライナーで無得点。松大の先発は満を持してのエース山下。

1回裏山下は中飛、一ゴロ、三振と無難な立ち上がり。

2回表一死の後、駒田四球、熱野センター前、小山四球で一死満塁。ここで昨日大活躍の一年甲田。ここは1年生の経験の浅さが出てしまったのか、スクイズのサインを見落としたのだろう、本塁へ向かった駒田が挟殺された。甲田も三振に倒れ好機だったが無得点。

2回裏相手も、四球の後二死を数えたが、四球、死球と続いて二死満塁。ここで9番打者は一・二塁間を破って均衡破れたかと思ったとき、ソフトボールならではで、まさかのライトゴロ。水沢の好守備位置と強肩がピンチを救った。

3回表水沢は三振に倒れたが、このシリーズ好調の小磯がライト前へ、酒井は遊ゴロでチャンスは潰えたかに思われたが、流石4年生の4番、北川原がレフトオーバーの適時2塁打で、俊足小磯が一塁から長駆本塁へ、待望の先取点。さらに昨日の殊勲打を放った濱田が、ここでも勝負強さを発揮し、センター前へ。センター少しもたつく間に北川原が生還、2点目が入った。

3回裏、4回裏と富士大学は1番から6番まで2三振と4フライで三者凡退が続いた。

松大も4回表甲田のレフト前は出たが、三者は内野で処理され無得点。

5回表には一死から四球と北川原の中前打で、酒井の好走もあり一死一、三塁の追加点の好機。ここで入ればだめ押しだろう。しかし濱田のライトへのフライで三塁走者酒井は本塁へ向かうも、好返球に刺され、結果的には併殺となってしまい無得点。

5回裏富士大学も二死からの代打がセンター前にチーム初安打。ここまでの出塁は全て四死球のみだったのだ。しかし山下は動揺せず、レフトライナーに討ち取った。

6回表の松大の攻撃は淡泊で、3つのフライで簡単に三者凡退。時間の関係で多分最終回になるだろう。

しかし6回裏の富士大学も2番打者に代打を送ったが、3、4番とも外野フライに打ち取られてゲームセット。

山下の一安打完封のピッチングが光った試合だった。昨年は長打率で辛うじて勝てた富士大学だったが、今回は堂々と勝利した。これで、当初予想の城西大学ではなく、B組首位の東海大学との優勝戦だ。


4回戦 対 東海大学(順位決定戦)

2日目第四試合123456
東海大学1000405
松本大学100041X6

打撃成績




打順氏名背番号守備1回2回3回4回5回6回
1水沢249・中飛二ゴロ 三ゴロ ・左中2410
2小磯28左前 ・中前 ・中前四球330
3酒井36DP投ゴロ 右飛 三ゴロ四球300
4北川原173二ゴ失 死球 左線2①四球①212
5濱田17中前 遊ゴロ 中前① 321
6駒田102四球 左飛 中前① 211
7甲田66中飛   四球 100
PH石田28    ・左飛  100
8熱野44 ・投ゴロ  一ゴロ① 201
PH向井42    一ゴロ  100
9菅原75 三ゴロ 左前二ゴロ 310
PH大西121         
 杉山181         
      2盗:濱田   2252

※本塁打:17 二塁打:北川原、水沢

投手成績

投手成績打者被安打三振四死球自責点
大西4 1/3226022
杉山1 2/361000
354 1/3228034
82/351021
350/310010

観戦記

予想外の相手だったが、油断禁物。この日は間に2試合が組まれており、ちょっと時間的には間延びしていた。Aコートで優勝戦、Bコートで7,8位の順位決定戦が行われる。

先攻は東海大学。松大の投手は昨日好投の大西だ。1回表先頭打者に投手のグラブをはじく安打を放たれたが、次打者との間でヒットエンドラン。しかしショートライナーで走者は2塁ベース手前に。誰もが裕々併殺と思ったのに、ショート甲田が何を焦ったのか一塁へ大暴投。テイク2で、二死無走者のはずが、一死三塁のピンチに。甲田は先の試合でのサインの見落としが精神的な動揺をもたらしているのか?その後四球とセンターへの犠飛で1点が入ってしまった。

1回裏松大も中前の小磯を二塁において、4番北川原の当たりは少し強めの二塁ゴロ。これを二塁手がグラブに当てライト方向に転げる間に小磯還り同点に。

2回表も大西は先頭打者にライト前に運ばれ、犠打で一死二塁のピンチ。しかし後続の下位打線を内野ゴロとフライに討ち取った。

2回裏松大は3つの内野ゴロで凡退。3回表先頭打者がショートゴロ。難なく裁いたが、一塁への送球が再びそれてセ-フ。甲田の肩に何か狂いが?その後犠打で一死二塁。しかしここで単独なのかサインミスか二塁走者が三盗を試みるも、強肩駒田がこれを刺してピンチ脱出。

3回裏小磯中前、北川原死球で一死一、二塁の好機。ここで願ってもない濱田。しかし、ショートゴロに倒れ、駒田も左飛で無得点。何となく嫌な展開だ。

4回表、一死から右前、6番打者にバントを命じたが小飛球に。これを駒田が地面すれすれに好捕した。次打者がレフト前へ運んだので、もしバンドが成功していれば1失点だったかも知れない。

4回裏の松大は甲田に変えて代打石田、熱野に変えて代打向井だったがいずれも凡退。9番菅原がレフト前に運んだが、水沢三ゴロで点が入らない。そこで5回に入る。

5回表の東海、先頭打者が中前へ。次打者の送ろうとしたピッチャーゴロを大西が2塁へ暴投、外野を転々とする間に走者は還り打者も三塁へ。動揺した大西は次打者に四球。投手交代かと思われたが続投。しかし4番打者にレフトを遙かに超える大3ランホームランを浴び4失点。ここで前日好投の杉山に交代した。杉山は内野安打を許したがその後は押さえた。

劣勢に立たされた松大、5回裏の攻撃だ。当たっている先頭小磯が中前で反撃の口火を切る。酒井は倒れたが、北川原は三塁線を破る二塁打で小磯を還す。濱田は今度はセンター前適時打で2点目。本塁送球の間に濱田は2塁へ。続く駒田も岩間監督の転がせの指示通り中前へ適時打。ここでも本塁へ返球の間に駒田も二塁へ。ここでリエントリーしていた甲田が四球を選ぶ。たまらず東海大も背番号8に投手交代。こちらもワンポイント遅れたか?代わり鼻、熱野との間にR&Hのサイン通りのプレイが決まり、一塁ゴロの間に駒田が還り同点に。時間的にも最終回表東海大はリリーフした杉山を打てず、3人ともフライで凡退。

6回裏ここで無得点なら、長打率では東海に本塁打が出ているため、松大の敗戦が決まる。その瀬戸際で、先頭水沢が、10打席振りに待ちに待った左中間への2塁打、もたつく間に好走で三塁を陥れサヨナラのチャンス。小磯、酒井と四球を選び、無死満塁。ここで東海大は再度35番の投手に交代。しかし4番の当たっている北川原を討ち取る力は残っておらず、ストレートの四球で試合は決まった。2年連続の優勝だ。 女性審判の方からも「劇的な勝利おめでとう」と声を掛けられました。

先ずはインカレ出場。普段通りの自分を出して、どんな相手だろうと一回戦は突破。頑張れ!!

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